【感想・ネタバレ】キミが勉強する理由 藤原先生の心に響く授業のレビュー

あらすじ

今春まで杉並区立和田中の校長を務め、話題になった藤原和博氏が、小・中学生向けに、なぜ勉強するのか、これからの世の中を生きていくために何が必要かを、わかりやすく語り下ろす。僕の小学生時代は遊びの王者だった、遊ぶことと勉強することとの関係、キミが生きていくのに必要な「究極のチカラ」、ヤマを張る勉強法を教えよう、東大の入試問題のヤマを当てた僕の勉強法、お父さんもお母さんも知らない新しい世の中、など。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なるほど!子供に伝える話し方っていうのはこういうことか。つなげるチカラとか、「ヤマ」とか、わかりやすい表現でした。自称「遊びの王者」っていうのもいいなぁ。遊びの王者は勉強の王者になる素質を備えている。

遊ぶことで手に入る最強ほうび。ひとつめは、集中力。集中力は車のエンジンみたいなもの。だから普段からエンジンをかけて運転しておかないと、いつの間にか錆び付いてしまって、いざという時に動かない。集中したことがある経験が多ければ多いほど、エンジンのかかり具合もいい。
もうひとつは、バランス感覚。自分と周りとの関係を上手に結ぶことができる力のこと。人と上手に付き合うための行動が取れたり、怪我をしないように自分の体をコントロールしたりすること。自分のバランス感覚がイケてるかどうかは、外で体を動かしたり、友達と一緒に話したり、いろんな人と接するしかない。
「あたらしいよのなか」をサバイバルするためのチカラ、究極のチカラが頼りになる。変化がのスピード速くて、複雑で、いろんな種類のことがいっぺんに起こる「あたらしいよのなか」では、今までとは違う力が必要になる。ぐるぐる変化して、ルールが次々に入れ替わって、ドンドン新しい考え方が生まれていく「あたらしいよのなか」では、学校で勉強したことや、自分で身につけたことを組み合わせて、新しいやり方や自分だけのオリジナルを創り出すことがとてと大事になる。
たくさんの知識、記憶の中から思い出すためには、それぞれをつなげておくことが必要。自分なりのやり方でつなげて、オリジナルを創り出せるチカラ。正確に取り出せるチカラは、昔は大切だった。今は、「あたらしいよのなか」だから、昨日まで「正解」だったことが、次の日にはちがうものと入れ替わってしまうくらいスピードが速い。そのたびに、自分なりの答えを自分で導き出して、夢や目標をかなえることが必要になってくる。「つなげるチカラ」を手に入れるためには「勉強すること」。勉強して使い方を覚えていく。

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2013年12月31日

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