あらすじ
30年前の国民的刑事ドラマ『左右田警部補』。最終回目前に、主演俳優・雪宗衛が妻殺しの容疑で逮捕され、打ち切りとなる。「日本で最も有名な刑事」の逮捕劇に日本中が熱狂する中、雪宗は緊急記者会見を開き、役柄さながらに真犯人の正体を暴く“推理”を披露する。雪宗は無罪を勝ち取るも、世間の目は厳しく疑惑は完全には晴れなかった。時を経て、同様の手口の殺人が確認された今、関係者の時間が再び動き出す──。
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Posted by ブクログ
阿津川さんの「ミステリ」と「刑事ドラマ」への愛が、ぎゅっと詰まった一冊だった。
警察ドラマ『古畑任三郎』『刑事コロンボ』『相棒』のどれかにハマったことがある人は、きっと楽しい。
作中でもこの3作品の話が出てくる。
作中には、『左右田警部補』という架空のテレビドラマが登場する。
そのドラマのマニアが、その愛を熱く語るシーンがある。
私も『古畑』と『コロンボ』のファンで、お気に入りの回は何度観ても飽きないので、彼の熱い語りには、頷くことばかりだった。
彼と語り合いたいくらい(^^)
ミステリー好きが喜ぶ「お約束」もたくさん盛り込まれていて、さらに警察ドラマが好きな人は、より楽しめる作品だと思う。
過去と現在が入り組んでいるので少しわかりにくかったのと、個人的には構成や謎解きに少し片寄っているように感じてしまった。
もう少し人間ドラマがメインに描かれている方が自分の好み。
でも、好きな分野を存分に堪能できてすごく楽しい時間だった。
※ここからは、ネタバレを含みます。
読み進めていくうちに、「これ、もしかしてあのドラマのあの感じなのかも」と思った。
読み終わって阿津川さんのインタビューを読むと、やはり「ラストシーンは〇〇〇〇のオマージュです」と明言されていた。
もちろんそのままではないんだけど、大好きな「あの名シーン」を思い出してニヤリとしてしまった。
阿津川さんも一番好きなエピソードだと知って、なんだか嬉しい。
私は『相棒』は見たことがないのでわからないけど、『相棒』のオマージュもたくさん入ってるのかもしれない。
表紙のテレビ台が、何度見ても昔うちにあったやつにしか見えない。
このテレビ台に録りためたVHSをたくさん入れてたなぁ。懐かしい。
Audibleにて。
Posted by ブクログ
30年前に国民的な人気だった『左右田警部補』。最終回目前、主演俳優・雪宗衛が妻殺しの容疑で逮捕され、打ち切りに。しかし雪宗は緊急会見で無罪を主張し、役柄さながらの“推理”で真犯人は世間を騒がす連続殺人鬼『流星4号』と指摘する。『流星4号』は逮捕されるが、雪宗の妻殺しは否認。時を経て、同様の手口での殺人が確認される。作家・風見創は友人の小田島と調査を始めるが…。
阿津川辰海は面白くて好き。あのドラマのあの刑事のイメージ…。現在でも事件は起きるけど、話のほとんどは過去の事件の謎。本人が登場するまでの雪宗の謎の雰囲気が良い感じ。
Posted by ブクログ
読んでいる間中、ずっと相棒と古畑任三郎がチラチラ思い浮かぶ…のが、嫌な人には耐えられないかも
奇抜なトリックもなく、結局はヒト、みたいな動機が相棒や古畑に通ずるところがあって、何やらドラマ的だった
Posted by ブクログ
30年前、人気ドラマ『左右田警部補』を演じる雪宗衛の自宅で妻が殺された。雪宗は妻殺しを自供し逮捕されたが、後に会見で連続殺人犯「流星4号」の仕業だと供述を翻し無罪となった。30年経った今、「流星4号」による犯行声明と女性の遺体が見つかる。作家・風見創は雪宗をテーマに本を書くことを決め、雪宗について調べ始める…。
30年前の事件を現代の作家が調べ直すというストーリー。容疑者である連続殺人犯はすでに死んでいるため、当時の関係者に話を聞くことで雪宗夫人殺人事件の真相を探っていく。取材している部分と風見が書いた作品部分が入り混じるので、他の阿津川作品と比べると読みにくいかもしれない。
『左右田警部補』のドラマ関係者に話を聞き、事件の鍵を握る幻のシリーズ最終話に辿り着くまで、過去を探る前半。以降を後半と分けるとして、後半は現在の出来事を追っていく形になっていて、スピード感が増した感じがした。冒頭は手が止まってしまったので、前半より後半に入ってからの方が読み続けやすかった。過去の事件の真相についてはその思いだけでそこまでできるのかなぁ。物語として面白かったけど、雪宗の心理は理解し難い。
Posted by ブクログ
30年前の事件と同様の手口の殺人が起こった理由が、なんともひどい。
雪宗衛は真犯人なのか、彼の行動の理由は何なのか。
ラストの情景にはゾッとさせられる。