あらすじ
終身雇用制は崩壊し、人材市場はますます流動化しつつある。そんな中、多くの会社から引く手あまたの「売れる人材」とは、いったいどういう人間なのだろうか?本書は、「売れる人材」の条件を、外資系ヘッドハンターとしてトップクラスの実績を持つ著者が、自らスカウトしたさまざまな人材を取り上げながら解明してゆき、その上で、自分も「売れる人材」になるための方法を紹介する。「外資系企業でも通用するスキルを身に付ける」、「積極的な情報発信を行う」など自分の価値を高める方法や、時には自分がリストラされたことを恥ずかしがらずに言うことで、かえって「苦労をともにできる人」だという評価を得ることもあるなどの、意外な現場の本音も紹介する。そんな、第一線で活躍する者しか知りえない、自らの転職に使える技術が満載。転職を考える人だけでなく、自分の価値を高めたいと思っているすべてのビジネスパーソン必読の書。
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Posted by ブクログ
外資系向けにヘッドハンティングを生業としてきた著書が明かす、「売れる人材」について。ビジネスマンにとって、もはや一生涯同じ会社で働き続けることは難しい。そのためにどんな心構えが必要なのか、実例をもとに解説。
実用書によくありがちだが、各節ごとにトピックを立てて末尾で再度結論を置いているので、そこだけ拾い読みしてもよい。
売れる人材に共通する点については目新しい指摘はないが、著者は人材紹介を糧にしているとはいえ、安易な転職を勧めているわけではない。大企業の早期退職制度に応募した後の再就職できない中高年の悲惨さなどはよく知られるとおり。
自分を売り込むなら、こんな点がある人が次の会社でも買われますよ、というアドバイス。当たらない点もあるだろうが、会社員でなくとも自分の働き方に迷いがある人にとっては参考になろう。
「自分の幸せは自分の心が決める」という言葉が潔い。