あらすじ
剣と魔法、殺戮と愛のファンタジー
『GENEZ』シリーズなども絶好調! アクション小説を描かせたら当代一の作家・深見真が、あの超問題作『武林クロスロード』に続いて贈る、「剣と魔法」の“特殊部隊”ものファンタジー。
殺しの才能にあふれた17歳の少年リョウトは、やっかいな任務ばかり負わされる特殊部隊・国防騎士団に所属していた。ある者から命を受け、望まずしてエルフの少女フランカをさらい、部隊全員で拷問することに。心を殺して職務に向かおうとするリョウトの耳もとでささやかれた「助けて、兄様……」という少女の言葉。それを聞いた瞬間、彼は我を忘れて任務を放棄し、フランカを連れて逃亡してしまう。彼もまた、愛しい妹をもつ兄だったからだ。
国に背いて逃げた以上、逃げきれなければリョウトとフランカを待つのは死。
リョウトを討つべく追う、かつての仲間たち。
ある重大な秘密をもっていたフランカ兄妹。
国防騎士団の背後で渦巻く陰謀。
逃亡の旅のなかで、心を通わせていくふたり――。
鮮烈なるダーク・ファンタジー。
天に竜が舞うとき、地上は血と炎の海に包まれる。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ファンタジー世界で特殊部隊、とゆーコンセプトの御話。
ヘタな少女向けより恋愛色強い。途中ちょっと御都合主義な展開がありましたがなあにかえって免疫がつく。
Posted by ブクログ
現代物が得意なイメージのある作者の本格ファンタジー。
1冊でしっかり終わっていつつ、続編も期待できるまとめ方になっている。
作者といったら拷問描写がつきものだけれど、今回のはかなりソフトじゃないかなぁ。慣れ過ぎたせいだとは思いたくはない。
ファンタジをどう料理するのか興味深かったけれど、作者の持ち味たっぷりに仕上がっていて満足。
銃の無い世界も描けるんだなぁ。
Posted by ブクログ
俺強いぜ!かっこいいぜ!っていう厨二主人公だったから、失敗して成長するエピでもあるのかと思ったら最後までラッキー野郎だった。ンなバカな。黒歴史小説を昇華しまくった感がある。何故か2巻もうっかり買ってしまった。
Posted by ブクログ
あとがきがすごい真面目だった。深見さんの作品は読むの初。今回は…まぁジャケ買いみたいなもんです。巻頭のカラーイラストがとても素晴らしい。
いい意味で教科書的な、…うーん、どういったらいいのか…。あとがきを読んで納得しました。確かに『剣と魔法の中世欧州風ファンタジー』はラノベの王道ですよね。見事に1冊分のRPGでした。…わたくしは不肖ながら神坂先生でもなく水野先生でもなく秋田先生一筋な少女時代でしたけれども(笑)
しかし軍が部隊なだけに人死にが多くて…少年向けレーベルなので当然ですが。あと総括して振り返ってみると、リョウトって行動力の割に基本的にヘタレ思考なのではないかと疑惑が…いや、特殊部隊所属なんだからストイックなのは標準なのですか?