【感想・ネタバレ】ディズニー そうじの神様が教えてくれたことのレビュー

あらすじ

東京ディズニーランドを舞台に、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員、「そうじの神様」ことチャック・ボヤージン氏と、カストーディアル・キャスト(清掃スタッフ)たちが繰り広げる感動物語。「働くことの本当の意味」を問いかける。

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司馬遼太郎がいなければ、坂本龍馬は英傑として語られていなかったかもしれない。
水道橋博士がいなければ、ビートたけしの男気は半分もお茶の間に伝わっていないのかもしれない。
同じように、鎌田洋さんがいなければ、チャック・ボヤージンというディズニーの「そうじの神様」の存在は日本人には知られないままだったのかもしれません。
この作品では、カストーディアルというディズニーランドの清掃員それぞれの人生を通じて、「そうじの神様」がアメリカから伝えたディズニーのホスピタリティの片鱗を知ることができます。
一般的な自己啓発本のような堅い言い回しは使わず、あくまでキャストそれぞれの人生の物語や感情にフォーカスした内容になっているので、非常に入り込みやすいです。
お客様へのおもてなしを学ぶために読むも良し、心温まる物語として読むも良し、ディズニーのアトラクションの待ち時間に友人へ話すマメ知識のネタとして読むも良し、の良作です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自治会のお掃除の日に、ご近所の方から教わったこと。『汚しても良いと思われないぐらいに綺麗にしておく。それはディズニーランドも同じ』と。

日頃から綺麗にしていると、汚しても良いとは思われない。汚れる前に掃除をすることが綺麗を保つことにつながる。

誰かの幸せのために掃除をする。
精神性の高い仕事をする。自分の仕事に誇りを持つ。それは、ただ単に報酬を得るという次元を超えて、仕事に意義を見出すことで可能になる。

平易な言葉で読みやすい。

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2024年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022.9.5
◯時間 15分
◯目的 掃除の神様の教えって?
◯内容
自分自身が夢を持っていないと、人に夢を与えることはできない。
床に落ちたポップコーンを食べられるように。
チームでの仕事
掃除は汚れているからするのでなく、汚さないためにする。
綺麗だとゴミを捨てられない。
ポケットの10円
安全、礼儀、ショー、効率
キャストたちが温かい弁当を食べられるように電子レンジを→気持ちよく働いてもらうために。
夢の国での落としものは徹底的にさがす。

◯感想
夢の国で楽しんでもらうために、すべては、お客さまのために。
いやいや仕事をしていたら、それが、お客さまに伝わってしまう。自分が誇りを持って仕事ができるように。
確かに、ディズニーランドに行って、キャストから嫌な印象を受けたことがなかった。
掃除する人の動きは、流れるように美しかった。掃除さえもエンターテイメント。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ディズニーランドの掃除の仕事をとおして4つのストーリーをもとに大事なことが描かれている。

1つ目のストーリーでは掃除という職業に恥じらいを持っている父親が娘に自分の職業を隠していることから始まる。
どんな仕事でも「ダメだと思っても信じる心を共有することで限界を超せることがある」と言うこと。
相手のために一生懸命行う仕事に恥ずかしい仕事はない。

2つ目のストーリーはやる気のないキャストがお客さまの立場になること、またお客さまの声や反応を聞くことで自身の仕事のやりがいを感じるよう変化する姿が記載されている。

バイトや派遣でも大事なキャストの意見を聞き取り入れる・・・一般の企業でもなかなか難しいことではないのだろうか。しかしそういった体制がエンゲージメント向上につながると感じた。

3つ目のストーリーは娘が掃除の業務をしていることに対して親が恥ずかしいと感じるストーリーで描かれている。
掃除というものを作業として行うのではなく、本来の目的の「お客さま視点」でどう働くかが重要であることを感じさせられる。

4つ目のストーリーは主役が掃除業務→社員教育の部署を経て最後は人財育成の会社を企業するまでのストーリーが描かれていた。
掃除がなぜ大事かといった視点で「相手の立場になる」ことで大きな感動につながることがわかるが、この考えは
ディズニーや掃除という仕事に限った話ではない。
どの仕事でも共通する考えだ。

自分の業務が誰のためにあって、なぜその業務が必要か、常に相手の立場に立って考えることは基本的なことに聞こえるが重要である。またなかなかそう言った価値観で仕事を続けることも難しく、常にお客さま視点・相手視点を忘れず業務遂行できる人財育成が企業には求められると感じた。

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴミを無くして、綺麗にするために、掃除をするんじゃない。掃除をすることで、自分が、周りがゴミを落とさなくなり、世界が綺麗になっていくんだ。

この手の本の存在は知っていたけど、内容想像できるから読むまでもないと思っていた。ところがだ。なんで今まで読んでなかったのか後悔しかない。
掃除をすることが、どういうことなのか、わかってなかった。
掃除をすることは、心を磨くことなんだ。掃除をするのは、夢を実現することにつながる。そんなとんでも理論まで信じさせられる本。
「掃除は、パレードやアトラクションを演出するための、舞台作りなんだ。」
「ゲストがゴミを床に捨てるのは、捨ててもいいという環境をキャストである僕たちが、作っているからなんだ。」
掃除をするのは誰かということよりも、一人一人が綺麗にするという意識を持つことで、小さな思いやりは大きな感動に繋がる。
「子どもがポップコーンを落としても、拾って食べられるくらいに綺麗にするんだよ」
we keep your castle shining
チャックボヤージン
「感動の源泉、それはイノセンス=純粋無垢にあるのだ」ウォルトディズニー
ディズニーの思想、そしてそれを実現させようとするキャスト、そしてそこに参加するゲスト。本当によくできてる。ウォルトディズニーは世界を、平和にしている。世界は変えられる。その第一歩は掃除をすることだ。

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2025年02月23日

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