【感想・ネタバレ】風俗時評のレビュー

あらすじ

風俗やファッションをテーマに、滑稽な人間模様を洒脱に語る。
特権意識や見栄っ張りを嫌った花森イズムが、時空を超えて迫る!

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Posted by ブクログ

もとは1953年刊。ラジオで話したことのトランスクリプト。
1951~52年、花森安治は、開局したてのラジオ東京(のちのTBS)で、週1回、「風俗時評」という番組を担当した。本書はそのうちの15回分を収める。雑誌「暮しの手帖」を創刊してまだ3年、肩書きは雑誌編集長や文筆家ではなく、風俗評論家だった。
トークは衣食住がテーマ。冒頭は「今朝は大変寒いようですね」とか、「今朝新聞をみておりますと」とか、「そろそろ新学期でもありますし」とか、かなりアクチュアルな入り方をする。
極めつけはこれ。「昨夜の毎日新聞の夕刊に、珍しく、男の風俗について面白い投書が出ております」で始まり、サラリーマンの服装についての投書を紹介した上で、「ボク個人」の考えを開陳している。同じく、「昨日の毎日新聞に」で始まるのは、服装の規則を守らなかった女子高生44名が停学処分になった「東京女学館事件」。世間の賛否が分かれるなか、花森流の意見を述べている。
花森安治がラジオや雑誌によく登場していたのは、この頃まで。この1、2年後からは、「暮しの手帖」に全力を傾注するようになる。その意味では、貴重な記録かも。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

昭和28年?の衣食住にまつわるラジオ番組の語り起こしである。さすがにファッションに関してはこれを規範とするには時間が経ちすぎているが、ただ周囲や流行に流されるばかりではなく、実用的で無理がなく自分に合うものを選びなさいとの指摘は真っ当で、今では多くの人がこの考えに従っているのではないだろうか。
面白かったのは夫人雑誌の「職場で良い結婚相手を見つけるべし」との指南記事についての一節で、当時の若い職業女性の「腰掛け」志向、専業主婦志向を男女同権の立場からはっきり批判し、「共稼ぎ」こそ推進すべしとしていること。この後高度経済成長期を通じて男女平等のもとでの片働き・専業主婦家庭がどんどん標準化していった事実を思うと感慨深いものがある。

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2026年10月10日

Posted by ブクログ

なんとなく、本屋さんで並べられていた
新刊の中から表紙買いしたものなので、
花森さんが「暮らしの手帖」の初代編集長
というすごい方だということも知らずに
なんだこのするどいこというおじさまは…
と思いながら読み進めていました。

半世紀も前にラジオで花森さんが語られた
お話であるというのに、現在でも十分に
通用するファッションについての話で、
思わずひやりはっとすることもありました。

そして、何でもかんでも流行に追随したり
誰かにどう思われるか考えすぎて、
自分の着たい服を着れなくなるなんて、
人生一回、もったいないなと感じました。

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2016年10月08日

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