あらすじ
漂泊の作家が巡り会った愛する妻・セツと美しい国。
日本をこよなく愛した作家の知られざる頃の遍歴。
ギリシャのレフカダ島で生まれたハーンは、十九歳で英国から海を渡りアメリカへ。さらに放浪の旅を続けたのはなぜだったのか。さまよえるハーンの魂が定着したのは、明治二十三年の日本だった。松江で巡り会ったセツと、四人の子供に恵まれ幸せな家庭を築いた、小泉八雲と日本名を名乗った彼の生涯を丹念に調査し、最初のアメリカ人妻にも言及した意欲作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ハーンも自分の居心地のよい場所を求めて旅を続け、日本に落ち着いた。わたしもそういう場所があるのかなと思った。彼の妻の話から明治時代の日本女性の強さと賢さに少し触れた。小泉セツさんについても本を読んでみたい
Posted by ブクログ
“ラフカディオ・ハーン”、日本名“小泉八雲”について知っていることと言えば 日本女性を妻にし「耳なし芳一」などの物語りを書いた異国人。
今回この本を読んで 分かったこと。かなり寂しい、気の毒な少年時代を送り、青年時代は食べるのに必死で、アメリカ大陸を放浪せざるを得ない
状況に置かれたこと。
40歳にして 異国の日本にやって来て “松江”と言う町に出会い、“小泉セツ”と言う女性に出会えたのは八雲にとっては 今までの報いられない人生を思う時 どんなに幸福な事だったか。
私達日本人にとっても この出会いは幸せなことだったようだ。