あらすじ
2010年9月~2011年8月放送の仮面ライダーオーズが小説に!アンクの過去、グリードの誕生、コアメダルの謎に迫る、第一章アンク編。バースドライバーを装着する者は? 仮面ライダーバース誕生の秘話、第二章バース編。悲運の女性アルフリードとの出会い、戦い、そして……、第三章映司編。3つの章からなる仮面ライダーオーズの世界の過去と現在、そして未来が描かれる……。
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Posted by ブクログ
過去編では「あー昔はこんなヤミーもいたのか」とか「見た目はどんな感じなんだろうな」という結構面白くできていました。(語彙力崩壊)アンクの過去についてても触れられていて本編の前はこんな感じだったのかという納得感が大きかったです。バース誕生編もvシネマのバースと合わせると面白いのかもなと思いました。(まだvシネマ見れていない)エイジ編は他のレビュアーさん同様はじめはちょっとつまらないかな、と思いましたがバトルシーンなどを見ているとエイジも成長したんだな感があってよかったです。10thでああなるとは思いませんでしたがw
Posted by ブクログ
本編では少ししか語られていなかった、アンクの過去が詳しく書かれていて楽しみながら読めました。
ただ、若干グロテスクなシーンがあったりしましたが…
その次にあったバースドライバーの話は、凄く読みやすくて、面白かったです。
ベルトが喋ることができたら、という設定で進んでいく、コミカルな話がよかったと思います。
最後にある映司の章は、ちょっと映司の性格が違う気がしたり…
アンクの章と、コンボの変身音が若干違っているのが少しおかしいなと思いました。
でも、さくさくと読めたので、いい小説だと思います。
Posted by ブクログ
酷評が多いこの作品だが、わたしはとても楽しんで読むことができた。
まず三本立てという時点で、オーズへの愛を感じる。
アンク好きとして思うところがなかった訳ではないが 子供をメインターゲットに据えた番組内では描けなかったであろう残酷さを全面に押し出しつつ、800年前の補完がされたということがとても喜ばしい。
第二章のバースドライバー視点の話は第三者としてキャラクターを見る事によってその意外な一面をコミカルに描いていて、視点の斬新さだけでなく シュールな笑いを味わわせてくれ、第三章の映司くんも、なんとも彼らしい行動と選択、決断をしている。
とてもオーズへの愛にあふれた小説だったと、わたしは感じた。
アンクが800年前に既に人間に心を動かされていたことだけが腑に落ちなかったので、星四つ。
Posted by ブクログ
仮面ライダーオーズのノベライズ。オーズ本編では語られなかった、アンク誕生を含めた800年前に何が起きたのかという謎が書かれたアンクの章、本編に沿って別視点から描かれるバースの章、そして日本から遠く離れた砂漠での出来事を描く映司の章という三つの章で構成されています。たまに地の文や台詞にあれ?と思うことはありますが、完成度は高いです。
アンクの章は、全体暗いです。子供向け番組で描けなかった(というとなんだかおかしい話ですが)ダークな部分が浮き彫りにされています。中には欲望の大きな種類である性欲に関わるものもあり、アンクの一人称からなる悲哀が読めます。
バースの章はうってかわっておちゃらけた?話。おそらく毛利さんが一番はっちゃけたのはここかと……(笑)何度も笑いを堪えながら読みました。
映司の章は、完全にオーズ本編から離れた一人称と映司本人の一人称がおり混ざって構成されています。こちらも本編では描かけなかったシチュエーシヨンで、だからこそ小説の味が美味しくでています。
個人的な見所としては、アンクの章と映司の章での対比かと思います。
戦争の為にオーズが動く。ただしアンクの章では戦争の為にオーズが人々を殺戮して終わらせる。映司の章では戦争の為にオーズが一人も殺させずに終わらせる。
800年の違いやらなにやら、オーズ本編でこんなのが欲しかったという欲望が凝縮されて一冊にまとまって、溜まりに溜まった欲望を絞りとられるどころか、また新たに注入されて絞りとられて注入されてを繰り返すようで、非常にオーズの小説として完成されてるんだなあとしみじみ。
(15/07/09)追記。完成度は高くとも、やはり本編の(大筋の)イメージとはかけ離れている雰囲気で作られています。
これをテレビ本編と同じ世界のこととするか、また別の世界のこととするかは人それぞれというところでしょう。同じ公式からの作品であっても、先代オーズの解釈はバラバラというのが現状ですし。
ただ、「オーズの小説」ではある、と思います。
Posted by ブクログ
アンクの話
鳥の王(アンク)は誰よりも高く飛び、美しく広い空を独占していたが、自分よりも遥かに強い王(オーズ)に翼を奪われてしまう。メダルの怪人として生まれ変わる頃、かつての当たり前を取り戻す事が欲望となり、その為に仲間や王との衝突を起こす。
ベルトの話
主人公は道具としての意思を持つ最新型の変身ベルト。性能の高さから自らの力を過信するが、人間のパートナーとの実戦経験を経てその力の限界を感じる。ベルトの道具としての生き様が描かれている。
映司の話
部族紛争、代理戦争が起きている砂漠の地で平和を願う部族がいた。部族の長は世代を跨いだ無駄な争いを終わらせる為に活動をしていたが、ある夜に殺されてしまう。部族は後に2人の部族長の子供を残して壊滅するも大きな派閥同士の代理戦争は終わらない。英治はアンクとの別れ後世界を回る旅をしており、部族長の娘が匿われている部族に訪れていた。代理戦争の激化と悪化に伴い部族の存続が問われた時、英治はオーズの力を使い部族を危機から救う。砂漠で生きる者たちが向き合う宿命が中心に描かれている。