【感想・ネタバレ】苺畑の午前五時のレビュー

あらすじ

ビートルズを愛した少年の60年代青春小説

〈小学六年の正月に、亮二はお年玉でポータブル電蓄を手に入れた。三千円であった。その電蓄を買って一か月も経たないうちにビートルズが日本でレコード・デビューをしたのである。ビートルズはそれまで亮二が聴いていたポピュラー音楽とは、全く異なったものであった。それからの亮二の小遣いは、その殆どがビートルズに費やされることになったのである。……発売されるビートルズのシングル・レコードは、すべて買った。LPレコードを買うために、昼食のパン代もためるようになった。いまの調子でいけば、二学期に入ってすぐにLPが一枚買えるはずである〉
――1963年から70年代まで、少年は中学高校と成長していく。淡い恋、性への憧れ、そして音楽。ジョンやポールがとても大切だったのと同じように、愛する恋人を抱きしめて彼は時代を駆け抜ける。
エヴァーグリーンな青春小説の名作が甦る。

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Posted by ブクログ

ビートルズや1960年代の空気感が好きなら星4つ。
青春小説としてはつまらなくはないけど、
すごくおもしろいわけでもないかな。
物語は終始淡々としており、大きな起伏はない。
しかしそのなかに友人との出会いと別れ、
好きな女の子にストレートに気持ちを伝えられないもどかしさ、
人生を左右するような衝撃(ビートルズとの出会い)などは描かれており、
この時代に生きていなくても、どこか自分に置き換えても共感できる懐かしさを感じさせられた。
最後の終わり方も良いと思う。
基本的には楽しく読めたが、
主人公の人間性がよくわからず行動原理が理解しきれなかったので、
個人的感想として星3つとさせていただいた。

0
2018年08月17日

Posted by ブクログ

私よりも5歳年上の世界。ちょっと大人っぽい女の子がいて、ビートルズに命をかけ、エレキギターを武器として学園紛争に向かっていく。そんな時代を等身大で書いている。レコードを聴くにも、ギターを弾くにも、女の子と手を繋ぐにもすべていっぱいいっぱいで必死だったあの頃がある。

0
2012年10月23日

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