あらすじ
遣り手弁理士の皓介が、父の恩人である阪崎から託されたのは、美貌の少年・景だった。極端なまでにひと目に晒されることを恐れる景に、初めは不信感を抱いた皓介だが、その複雑な家庭事情と、景の義理の弟・貴史の景に対する異常な執着が原因だと知る。だが、ようやく甘い生活を送り始めた彼らの前に、突然貴志が現れて――!? ※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
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Posted by ブクログ
やり手弁理士の皓介が、父の恩人である阪崎から託されたのは、美貌の少年・景であった。
当初、皓介は景が阪崎の愛人であったのではないか、と考えていたのだが、その誤解も解け、今は二人は恋人同士として生活をしていた。
ただ、景には極端なまでに人目を気にしなくてはならない事情があった。
それは、複雑な家庭事情の持ち主で、景の義理の弟・貴史の景に対する異常な執着から、家出してきたことに関係があった。
景が二十歳になるまでは、見つかれば景は家に連れ帰らされてしまい、挙句、皓介や阪崎が誘拐犯として逮捕されてしまうかもしれない。
景はそれに怯えていたのである。
ようやく二十歳の誕生日を迎え、幸せな生活を送っていた二人の下に、ついに貴史が現れる。
という話でした。
前作でラブラブになったものの、どうしても存在が気になっていた貴史君がようやく正式登場……も。
案外しょうもない男で、大分気が抜けました。
なんというか……ただのクソガキ。
まぁ、景が成人していたのもよかったんだと思うんですが、本当にしょうもなくて、最後の幕切れもあっけなくて、本当にこれで終わり?? という感じ。
景にはかわいそうですが、個人的にはもう少しもめてくれてもよかったような気がしました。
そういう意味では、かなり期待はずれ。
でも、景にはようやくの安らげる幸せが手に入ったから、よかったのかな……という気はしています。
前作を読んで、貴史が現れたことによる、どろどろを期待している人にはちょっと残念になると思います。