あらすじ
ベイア子爵令嬢アナは、二度の婚約解消により「傷物令嬢」という不名誉なあだ名で呼ばれていた。
一度目の相手は、幼なじみで婚約者だった伯爵家長男のオーウェン。
彼は学園で別の女性と恋に落ち、「真実の愛を見つけた」と衆目の前でアナに婚約解消を宣言する。
悲しみに暮れるアナだったが、親友ジュディスの兄である騎士モーリスと新たな婚約を結ぶ。
理想的に思えたモーリスもまた、祭りで見かけた踊り子に一目惚れし、「すまない」という一言でアナとの婚約を解消してしまう。
立て続けの出来事にすっかり自信を失くすアナだったが、父が後見人を務める平民出身の騎士、ロビンと見合いをすることになる。
朴訥としながらも誠実なロビンの人柄に、アナは次第に心を開いていくが――。
傷物令嬢と揶揄されたアナは幸せをつかめるのか?
不運な令嬢が、誠実な愛で満たされる逆転ラブストーリー。
感情タグBEST3
幸せになって良かった
作者様買いです。あまりにヒロインが可哀想で、読んでいて辛く思ったりしましたが、ヒロインが幸せになって、本当に良かったです。
運命の恋を語り、彼女の心を傷つけた人たちは、因果応報といいますか、それぞれに自分の行動の責任を取ることになりました。自分の息子の行動が何をもたらすのか、よくわかっている大人が罰を与えたことが、このお話しをスッキリ読ませてくれます。ザマァ系の話では親子揃って大バカであることも多いかと思いますが、このお話では最初の伯爵家、次の侯爵家ともに当主がまともで、大人だなぁと思いました。
ヒロイン夫婦はこれからも、和を重んじ、助け合い素敵な領主として生きていくのでしょう。心温まる感じがしました。