【感想・ネタバレ】ウクライナを知るための65章のレビュー

あらすじ

2014年ウクライナのクリミアをロシアが併合したことは全世界を驚かせた。そもそもウクライナとはどういう国なのか。本書は、ウクライナを自然環境、歴史、民族、言語、宗教など様々な面から、ウクライナに長らくかかわってきた執筆者によって紹介する。

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Posted by ブクログ

現在のロシアのウクライナへの侵略に関連して、その資料として求められている本である。活字が細いので老眼にはつらい。ニュースでこの本よりも詳細に説明されていることがある。2018年で4年前であるが、戦争以外は新しいことである。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

国名の由来から始まり、シンボル、民族・言語・宗教、歴史、藝術と文化、現代の政治・経済・社会・軍事・欧州との関係など広範囲について充実の1冊。1992年のソ連からの独立以来のこの国の右往左往が悲劇を招いている可能性を強く感じさせられた。隣国ポーランドとは複雑な歴史があり、リヴィウはかつてはポーランド領だったとか、ポーランドからは格下としての差別意識があるなどの事情を知ると、この国の不幸な歴史を思わざるを得ない。そのポーランドが今は良好な外交関係にあり、ウクライナを支えているのは喜ばしい出来事だと思った。文豪ゴーゴリは実はウクライナの人だったとか、詩人シェフチェンコはロシアでも愛されているなど…。ロシアと分離しづらい深い関係はシャム双生児のように見えて、それがむしろプーチンの憎悪に繋がっているように思う。そしてウクライナ料理の代表は実はボルシチ!これもロシアと誤解されているものの一つ。
ウクライナの東西はロシア、オーストリアに分割統治されていた時代が長いとのことで、日本のように一つの国としての一体感が自明ではなかった国であることを改めて知ったが、今回のロシアとの戦争でむしろ一つになったという皮肉な結果に思える。
日本の武士道とコサック魂。これが同国からの日本への親密感に繋がっている。ぜひこの国の今後の復興を応援していきたい。
「ウクライナの栄光も自由も未だ死なず / 若き兄弟たちよ 運命はきっと我らに微笑むだろう / 我らの敵は日の下の露の如く滅びるだろう / 兄弟たちよ 我らは我らの地を治めよう/ 我ら自由のために心と体を捧げ 示そう / 兄弟たちよ 我らコサックの一族であることを」(ウクライナ国歌)

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2022年04月12日

Posted by ブクログ

すごく難しかった。
今知らなくちゃ、と思って頑張ったけれど、ニュースで見る地名には何とかついていける、ぐらい。人名とか、きつかった。
1991年に悲願の独立を果たした比較的若い国であること、多言語・多民族国家であること、汚職事件が多発していたこと、とりあえずそれくらいは分かった。
興味を失う事なく、知る努力を続けようと思う。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

ウクライナの国名の中に含まれる『クライ』は分割を表す言葉らしい。世界に稀な豊かな黒土や資源を有する場所ながら、その地勢から周りの国々から侵略され、分割され、それらの国々から人々が入って人種が入り混じってしまい、なかなか一つに纏まれない歴史を重ねてきた。そして、それらの国の下に位置づけられてきた。ロシア、ポーランド、ベルギー、モンゴル、ルーマニア、ハンガリー、トルコ、チェコ、ドイツなどの列強諸国のパワーバランスの中で生きていかざるを得ない国。最も、これらの国もそうだし、ベラルーシ、ジョージアなどもそう。ずっーと昔からだ。ウクライナをはじめこれらの国々の平和と安定を祈らざるを得ない。

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2022年07月12日

Posted by ブクログ

65のテーマに分けてウクライナを説明してくれる。
面白そうな、知りたい章だけつまみ食いしてみた。

章ごとに独立している(書き手も違う)のでそんな読み方で良いかと。今のロシアとの戦争がリアルに解説されている訳では無いが、成り立ちや背景がわかってとても興味深く読みました。

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2022年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 プーチン、速やかに愚行はやめるように。あなたも日本で言えば東大を卒業したような秀才だと思います。天使のようなナイチンゲールの爪の垢を煎じて飲むように。北朝鮮の指導者や中国の指導者と同じぐらい、いえ、今はそれ以下になっています。 服部倫卓&原田義也 編「ウクライナを知るための65章」、2018.10発行。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

2022年2月上旬現在、ロシアのウクライナ侵攻への現実性が高まる中、ロシアやヨーロッパ諸国、アメリカの動きはニュースである程度知ることができますが、肝心のウクライナのことは、直接の当事国にも関わらず、その報道量が驚くほど少なくよくわかりません。

そんなウクライナについて、特に歴史や政治的なことを知りたいと思い本書を手に取りました。
本書はテーマが様々で、テーマ毎に執筆者は異なっています。気になったところをパラパラと読んでいます。
ボルシチはロシアではなくウクライナ料理だということも本書で初めて知りました。あと愛のトンネルも。
ウクライナの歴史は複雑で、現在の様々な出来事や多民族多言語である背景を知るにはそれを紐解かなければいけないのですが、いかんせん歴史の知識が乏しく、知らないことばかりで理解するにも時間がかかってしまいます。

2014年2月のユーロマイダン革命(尊厳の革命)について、最近これをテーマにしたNetflix のドキュメンタリー「ウィンター・オン・ファイヤー: ウクライナ、自由への闘い」を見ました。この作品は当時の反体制派と政府側(親ロシア)の衝突がリアルに描かれているのですが(暴力、出血、死の生々しい描写があるので注意)、なぜこの革命が起きたのか、デモ参加者はどのような人達なのか、などの背景的な説明は全くありません。反体制派が明らかに善として描かれていますが、それを鵜呑みにしていいのか判断できません。
本書では、この運動は単に親EUの願いというわけではなく、経済不振、政治の腐敗への不満もあり、反体制派には極右も含め多様な人達が合流していた、との記載がありますが、なぜこれほど大きな運動になったのかの詳細な分析はありませんでした。ちょっと残念。

いずれにしてもユーロマイダン革命により親ロ政権は倒れて新政権が発足。ヨーロッパ化とともにウクライナ民族主義的な運動が進み、親ロシア派やロシアとの関係がどんどん悪化し、ドンバス紛争、クリミア併合が起こっています。

ちなみに本書の出版は2018年10月。
本書の出版後、ウクライナは2019年2月に憲法改正を行い、将来的なEU、NATO加盟を目指す方針を明記、2019年5月に親EU派のゼレンスキーの大統領就任(元コメディアンで、就任前にドラマで大統領を演じている)、ロシアはますます反発を強めています。
現在、ロシアは軍隊をウクライナ国境に配備、NATOも東欧に軍備を増強、情勢の緊迫が強くなっています。

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2022年02月14日

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