【感想・ネタバレ】スレイヤーズすまっしゅ。4 蘇る王のレビュー

あらすじ

不可解な「メロウズありません」の謎を解いたり(「其処にある真実」)、蘇った暴君の精神をブチ壊してみたり(「蘇る王」)。今日もリナは変人奇人(ナーガ含む)と大バトル。書きおろし短編も収録の爆笑短編集!

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Posted by ブクログ

 今回は下に書いたような経緯もあるから、やや詳細にそれぞれのエピソードを語っておく。

・呪われし聖者(カースド・オラクル)
 説法の方式が極まって、神殿の女性神官がアイドル的な物になっている都市セダム・シティの看板女性神官のロレアルは、交際をしつこく迫る男から呪いを掛けられてしまう。
 彼女が受けた神託によれば、山にある槍を手に取れば良いとのこと。依頼を受けたリナは彼女とともに山に登るのだが、そこには別の神官(といつもの金魚の糞)が邪魔をしようと来ていて……という物語である。
 神託をキーワードに、物語はコンパクトにまとまっている。らしい作品だろう。

・其処にある真実
 ティキートの街はどこにもあるような平凡な街であるが、その食堂には決まって張り紙があるーー「メロウズはありません」と。
 このメロウズとは何かをリナは探ろうとするのだが……という物語。ショートショートっぽい仕上がりのオチは、やや珍しい気もするが、多彩なオチはスレイヤーズ短編集の特色だろう。

・蘇る王
 滅びた王国の暴君アルディオン。この王の墓所を探す研究者に依頼を受け、共に墓所を確認したリナだったが、そこにはもう何もなく、石棺も開かれていた。
 だが、研究者がみたところ、この石棺は最近開かれたものだという。調査をしようとしたところ、そこに妨害の手が。その者はアルディオンであると名乗った。
 この復活した王が主題の物語であるが、微妙な世知辛さが光るスレイヤーズらしい物語であり、結末のしょーもなさも実にスレイヤーズらしいところである。

・追撃! ドールマスター
 ある地域では盗賊除けの呪いが掛かった不細工な人形が流行っていた。その名をリナ=インバースという。
 ブチ切れたリナは、その売り手を探すのだが……という物語。シンプルで、結末の展開も冒頭でのリナの行動を引き受ける形の計算された内容。短編らしい短編である。

・戦慄の井戸端会議
 稲川淳二リスペクトの短編である。

・護衛をするは我にあり
 書き下ろし。呪われし聖者で妨害をしていた少女が、リナに助けを求めに現れた。いわく、ナーガを護衛にしなくてはならなくなったから助けて欲しいと。
 策略によって護衛をする羽目に遭ったリナは、腹いせにこの少女を巻き込みながらナーガとドンパチ。護衛をするは我にありと張り合うのだが、そこに少女を誘拐する者が現れて……という物語。
 終わりの突拍子もなさが特徴だろうか。

 今現在、この巻は販売終了となっている。そのためあえて言うが、この巻は新刊で買う以上のお金を掛けて買う価値はない。いつも通りのスレイヤーズである。
 古本屋によっては二千円だとか、かなりのプレミアを付けているが、買おうか悩んでいる方は一考願いたいところだ。

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2013年10月30日

Posted by ブクログ

スレイヤーズすまっしゅ。の4冊目。
いつもどおりですが、それがまた楽しいです。
最近、作者の趣味が題材のことが増えてきた気がする(笑)

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2011年07月20日

Posted by ブクログ

相変わらずの安定感でした
安定し過ぎてる気もしますけど(笑)
最初にハマったラノベだけに、読み続けられるのは幸せなコトだなぁと思う。

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2011年04月21日

Posted by ブクログ

どれだけ巻数を重ねても安定した面白さがある。10年以上集め続けてるシリーズなんて、この作品以外にないです。

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2011年06月11日

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