あらすじ
「問題解決」に関する本はたくさんありますが、それらはすべて「見えている問題」を対象にしています。
一方、年間100日以上の企業研修を行う著者に届くのは、次のような声です。
「既存のビジネスの縮小が続くなか、発生(の問題解決)ではなく、設定型の課題解決にシフトしなければならない。見えている問題の解決だけでは付加価値を提供できない」
ジリ貧にならないためには、すでに顕在化している「見えている問題」の解決だけではなく、今後の自分たちはどうありたいかという現時点ではまだ「見えていない問題」を発見する力が必要だということです。
そこで「見えていない問題」を発見し、解決するのが「課題解決の思考法」です。
「課題解決の思考法」をひと言で言えば、「自ら考え、解決する力」です。
問題が起きなくても、誰かに言われなくても、自分で考え、解決することができるようになります。
このアプローチを身につけることで、次のような大きなメリットを生み出すことができます。
・これまで通りではなく、これまでとは違った結果を生み出せる
・言われたことをやるだけでなく、自ら新たな価値を創出できる
・顕在化した問題ではなく、潜在的な問題を解決できる
・担当者レベルの問題ではなく、上流から問題を解決できる
・与えられた目標ではなく、自ら目標を設定できる
・会社の悪い部分を直すのではなく、よりよい会社を実現できる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
見えていない課題の発見プロセスが、具体例を交えながら書かれていて、わかりやすく、イメージしやすかった。特に自分は、分かるということへの3つの誤解が刺さった。業務で資料を読めばわかると思っていたし、わかったつもりになっていた。実際は資料を読んだ上で、自分なりに整理して、初めて現状がわかってくることが多い。現状をわかるための3つのステップのやり方は、これから業務を行う上で、意識的に活用していきたい。要素を書き出し、グルーピングの徹底