【感想・ネタバレ】江ノ島奇譚のレビュー

あらすじ

「顔がないんだ、ぬっぺっぽうみたいにさ」
藤沢宿で働くお初は、自分の色男である勝道にそう言った。
「目も鼻も口も耳もない、ぺろりとした顔のそいつが、いつも出てくるんだ」
怖いものなどない破戒僧の勝道だが、なぜか「ぬっぺっぽう」だけは恐ろしかった。
「この悪夢を祓ってくれる、良い神社仏閣はないものかねえ」
勝道は、お初を江島明神の弁財天詣でに誘う。
その地に伝わる哀しい身投げ話など知りもせずに。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

時代小説は、登場人物が神とか仏を信じていて、不思議な出来事を科学的に証明しようとせず、ありのまま受け入れるところが良い。ほっこりする。
江ノ島に行きたくなる。

0
2025年08月25日

Posted by ブクログ

時代は江戸か。読みやすく現代風にかかれているのと、些細なすれ違いをミステリに仕立てる高田崇史は健在。
高田崇史初心者のとっかかり本としては、良い本だと思う。

0
2025年07月29日

Posted by ブクログ

情人とともに弁財天を拝みに江ノ島を訪れた元僧侶。そこで身投げした稚児の悲劇と交わり…『初の時代物』とあるが、『カンナ』を思い浮かべるストーリーで当然、相性は良い。弁財天、遊女、稲荷そして鍛治。このテーマで面白くないワケがない。

0
2025年07月25日

「小説」ランキング