【感想・ネタバレ】外資系コンサルのスライド作成術 図解表現23のテクニックのレビュー

あらすじ

グローバルで通用するテクニックの数々を公開!!
プレゼンテーションの成否を決めるスライドの作り方は、今やビジネス・パーソンに必須のスキルです。わかりやすいスライドは、より早く、より正確に、より少ない労力でビジネスを進めることを可能にします。
本書では、プロフェッショナル・コンサルティング・ファームで長年、新卒学生・中途採用者を対象に「わかりやすいスライドを作成する技術」のトレーニングを担当してきた著者が、グラフの作り方、チャートの描き方、スライドをシンプルにするためのヒントなどの、プロの世界で確立されたグローバルで通用するスライド作成テクニックを、100点に及ぶ豊富な図解&事例とともに解説します。
「スライド作成の技術」は、明文化できるがゆえに後天的に訓練で獲得することができます。本書で解説するのは、言葉にして人に伝えることができる、明文化されたスライド作成の技術です。問題と解答例をセットにした実戦力を鍛える練習問題付き!

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Posted by ブクログ

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印象に残った点

・スライドの作成手順14
★メッセージの3条件①1スライド1メッセージ、②明確な主張(ポジションを取る)、③短い(ポイントが明確)18
★メッセージの作り方:MECEとかは一旦忘れる。本当に言いたいことの断片をまずは集める。(MECEは構造化の技術、構造化は反省の繰り返し。いくらやっても想像にはつながらないので、「最初は」意識しない)23
★言いたいことの全体像を書き起こしてから、スライドの作成にうつる。25
★軸はメッセージの主語とあわせる92
★同じ言葉が2回以上1枚のスライドに出てくる場合は、スライドのレイアウトには改善の余地がある。95
・スライド上の視線の移動経路109
・紙>>PP(チャート作成の手段として)112

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分量少なめでサクサク読めた。
色々なグラフやチャートをどの場合に使うべきかという点や「スライド作成手順として、グラフやチャートから作るのではなく、メッセージから作成する」(メッセージを裏付け、補強するためにグラフやチャートがある)という点は、スライド作成をするにあたって非常に有用な内容であった。
ワポの使い方等は書いてない点は注意。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

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スライド作成の基本的な事項が記載された書籍。本のタイトルには作成術とあるが、構成や考え方をシンプルに纏めたもので、汎用性が高いものばかり。メッセージの3条件(①1スライド1メッセージ、②明快な主張(ポジションを取っている)、③ポイントが明確)や、グラフ選び、縦と横の軸を決めるなど

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2023年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スライド作成。特に顧客やエグゼクティブに判断してもらう必要がある場合避けては通れない。
結論としては、判断する人にとってわかりやすいものにする。それがこの本が述べていることだ。
経営者たるもののものの見方。それを理解したうえでそれにスライドの方を併せていく。
経営者には説明責任が必ず生じる。それは株主に対してのものだったりする。その時のコミュニケーションで重要なこと。それは合理的であること。ある状況において適切な合理的な判断ができている。これが説明責任の基本だろう。
この書籍の23のテクニックも最終的にはそこにいきつく。23もあるのは人間の認知の限界に合わせるとそれぐらいの工夫は必要だということだ。
ほとんどのことは、これまで断片的にさまざまな媒体から吸収してきた。そういう意味では非常にファンダメンタルな内容なのだと思う。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・コンサルティングの本分は、あくまでも利害を超えた外部のカウンセラーとしてアドバイスを提供することにある
・スライド作成の目的は「より早く、より正確に、より少ない労力でビジネスコミュニケーションを成立させる」こと
・スライド作成の基本:構成要素(11)
 ①メッセージ:このスライドでもっとも言いたいこと
 ②グラフ/チャート・表のタイトル;メッセージの根拠となる分析やデータ、概念図の題名
 ③グラフ/チャート・表:グラフ=「数値を視覚化したもの」、チャート=「概念や関係、構造を視覚化したもの」(含む写真)
 ④脚注:内容理解に当たって留意しておくべき点
 ⑤出所:分析に用いたデータやインタビュー、記事等の出所(他所から参照してきた情報が含まれている限り、絶対に欠かしてはならない)
 ⑥ページ番号
・文字の大きさは12p以上、メッセージは2行以内(13)
・スライド作成手順(14)
 ①ページ番号をつける
 ②メッセージを書く(主):そのスライドで伝えたいことを書く
 ③出所を書く
 ④グラフ/チャートのタイトルを書く
 ⑤グラフ/チャートを書く(従)(「死にスライド」を作らないため)
 ⑥脚注をつける
・メッセージの3条件(18)
 ①1スライド1メッセージとなっている
  -ゼロでもなく2つでもなく
 ②明快な主張がある(=ポジションを取っている)
  -誰もが陥る落とし穴
  -ある情報をもとに、そこから得られる示唆を言い切るのは非常に勇気がいる
  -情報を解釈し、勇気をもって示唆を出す=「自分はこう思う」「右か左か、態度を決める」「ポジションを取る」ことが求められている
 ③短い(=ポイントが明確である)
  -30字程度(長くても60字以内)
・メッセージの作り方(23)
 ①メッセージの作成:「ともかく自分が言いたいこと」を書き出す(方法にとらわれず)
 ②ストーリー化:「本当に言いたいこと」の断片が集まったら、次はそれを順番に並び替えてストーリーを作ってみる
 -メッセージを伝えようとしている相手を思い浮かべてみて、どのような話の流れであれば心を開いてくれるか、興味深いと思って聞いてくれるかということを意識しながら作成する
 ③スライド作成:全体のストーリーができてから初めて、スライド作成に着手する
・すべてのスライドはビジネスにおける意思決定をサポートするために作成される(29)
 -ビジネスにおける意思決定のもっとも重要な拠り所は、「数値」
 -「数値を視覚化する」テクニック(=グラフの作り方)は基礎であると同時に最重要のテクニック
・グラフで用いる数字は3つ:①実数値、②構成比、③指数値(30)
 -実数値に適したフォーマット:棒グラフと折れ線グラフ
 -構成比に適したフォーマット:円グラフ(1つのデータ)と棒グラフ(複数のデータ、積み上げ棒グラフ)
 -実数値と構成比の組み合わせ:面積図
 -指数値に適したフォーマット:折れ線グラフ(時間軸)と棒グラフ(ある2点間の変化)
・プレゼンテーション:2分で1枚程度=「一目でわかる」「読みやすい」が重要
・数字上のボリュームの違いをヴィジュアルで表現してスライドのインパクトを高める(40)
・グラフの合成が適切かどうか判断する方法として、自分でそのスライドを口頭でプレゼンしてみる(53)
・グラフ・表での「フォーカス」(58)
 ①線を濃くする
 ②シェード(網掛け)をかける
・メッセージを明確化することは何にも増して大切。メッセージがシャープになればなるほど、グラフでフォーカスを当てるべき箇所も明確になる(逆に言えば、グラフのどこにフォーカスを当てるかが明確にならないのであれば、それはグラフのフォーマットの問題ではなく、そもそもメッセージに問題があるということ)(60)
・フォーカスは引き算で考える(60)
 -本当に伝えたい1点に絞り込んで、残りは大胆に単純化するか、あるいはスライド上から消してしまう
 -口頭でのフォローが可能であれば情報はそこまで捨象できる
・「そのもの」をフォーマットに使う(63)
 -スライド作成は基本的に抽象化の作業だが
 -そのものズバリを使って説明したほうがわかりやすいケースも多々ある:地図、人体
・視覚的にデータ間の関係性・流れを表現する(65):矢印の利用
・さらなる上級者になるためのヒント(74)
 -引き出しを増やす
 -真似て学ぶ
 -手を動かす
 -基本的に円グラフは避ける:個々のデータの大きさを直覚的に伝達するのに向いていない。
・データの表現方法としては知覚と実際の差異が少ない「長さ」の方が「面積」よりも優れている(77)
・定性的な情報から概念を視覚化するチャート(82)
 -縦と横の構造を活用した「数量と時間」「組織階層」「プロセス」のフォーマットの使用頻度が高い
・縦横の軸がチャートの見やすさを決める(84)
・縦横の軸を整理することで気づきが得られる(85):縦軸と横軸にロジックを組んで情報を整理してみる
・縦軸と横軸の枠組みをあらかじめ頭の中に構築しておくことで、効率的に情報収集することも可能になる(87)
 -足りていないところだけの作業に集中できる=仕事の効率がいい
・感覚的な常識を大事にする(89)
 -自然な感覚に倣う
 -プロセスの前半は左に、後半は右に
 -組織の上層部はチャートの上に、現場は下に書く
・左右で示しやすい指標(90)
 -過去/未来、プロセス、東西、保守/革新、原因/結果、資本主義/共産主義
・上下で示しやすい指標
 -空間(高度)、組織階層、南北、ランキング、量の多少、年齢
・5つの帽子掛け(リチャード・ワーマン)(90)
 -情報の用途に関係なく、情報を整理する方法の数には限りがある
 ①カテゴリーによる分類:属性(市場セグメント、役職別の分類、事業別)
 ②時間による分類:年代順
 ③場所による分類:地図、路線図
 ④五十音による分類:辞書、百科事典、ビジネスにおいては最後の手段
 ⑤連続量による分類:数量的な大きさによる組織化(ビジネスの多くはこれを扱う):人口、降雨量、県内GDP、平均年齢
・軸はメッセージの主語とあわせる(92)
・非冗長性のルール(94)
 -スライドに同じ言葉を何度も登場させない
 -重複している言葉を統合することが改善アプローチの基本(97)
・矢印のルール
 -起点と着点を明確にする(98)
 -延長線上にあるものすべてに影響を及ぼす(101)
・プレグナンツの法則:人間の認知に関するある種の傾向(104)
 -近接の要因:近くにあるものは同じグループとして認識してしまう
 -閉合の要因:囲まれた領域(閉じあっているもの同士)は1つのグループとして認識されやすい
・グーテンベルグ・ダイアグラム(108)
 -視線は左上から右下の領域に移動し、特に右上に強い休閑領域が発生する
・さらなる上級者になるためのヒント
 -二次元に留める(110)
 -紙が先、パワーポイントが後(112):まずレイアウトを考える際には、いきなりパワーポイントに向かわず紙でデッサンする。必ず「手で紙に書く」
・色は3色まで(114)
 -基本的にほとんどのスライドは、モノクロで100%の完成度までもっていける
 -ここぞ、というところで赤等のコントラストをつけるくらいに留める
・いかにスライドをシンプルにするか(118)
 -Less is More:情報は多すぎても少なすぎても理解度を減じせしめる
 -メッセージ以上の情報を盛り込むと、本来意図した議論のポイントとは別の点を取り上げる人が必ず出てきて流れのコントロールが非常に難しくなる(122)
・情報とは差異である:グレゴリー・ベイトソン、フェルディナンド・ソシュール(125)
 -必要・不必要を選別するアプローチ
 -効率・非効率の軸で整理(128):「重複排除」と「間引き」
・インク量を減らす
 -目盛りはせいぜい3~5程度
 -「伝えたい情報の量」と「インクの量」の比率
・Surprising yet right(意外だけど言われてみれば納得できる)(130)
 -「相手が何を知っていて、何を知らないか」ということを整理してメッセージを作成する
 -「Right」と「Wrong」、「Non-surprising」と「Surprising」で4つの象限に情報を整理することが可能
 -全般に日本のビジネスパーソンは「先方が既に知っていること」をスライドに盛り込みすぎる傾向がある(133)
 -今、あなたが相手に伝えたいと思っている情報が、先方にとって「どういう新しい情報価値があるのか?」「その情報は、先方にとって受け入れやすいものなのか?」という点を考察することが重要
 -1枚1枚のスライドが、先の4象限のどこに含まれるかチェックし、先方にとって「Surprising」な情報がなければ、その資料は先方にとってあまり意味のないものである可能性が高い
・日本の企業文化(135)
 -会議においてアジェンダ=議題を設定しない
・円グラフでは25%、50%、75%前後の数値がもっとも読みやすくなる(150)
・構成比を用いる際は合計の絶対値を記載する(151)
 

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

資料作成のセオリーは,いくらでも吸収しておきたい。この本から得たセオリーは以下のとおり

○ レイアウトの基本ルールをマスターする。
 メッセージ,タイトル,グラフ等,脚注,出所,ページ番号
○ メッセージは2行以内
○ メッセージがあいまいなスライドは作らない。
 →グラフなどを先に書かない。
 1スライド1メッセージ
○ グラフで用いる主な数値は,実数,構成比,指数の3種類
○ 円グラフは,大きさを直観的に比較しにくい。

この本は,どちらからというと,じっくり見ることができる資料ではなく,プレゼンテーションのような場における,一目で分かりやすい資料のためのセオリーが記載されている本である。研修などで,パワーポイントを作る際は,もう一度,しっかり読んでおきたい。

★3で。

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2022年11月12日

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