あらすじ
いまも世界中で読み継がれる、広島の被爆少年少女の手記『原爆の子』(1951年初版)。
戦後80年の節目に、最晩年を迎えた執筆者らがいま伝えたいこと。
1972年、執筆者らのグループ「きょう竹会」が発足。以来50年にわたり、年に一度集まり、被爆者の人生の苦悩を分かち合い、励まし合ってきた。本書では、同会会長である著者が自らの人生を振り返りながら、「原爆の子」らがこの80年をどのように生き抜いたのか伝える。最晩年を迎えた彼女らが次世代へ送る、生きるためのメッセージ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作品は広島で被爆した早志由里子さんが、「原爆の子」として生きた戦後について執筆されたものです。早志百合子さんは現在89歳です。
彼女は中学3年生の時に被爆体験を作文にしています。その作文が収められているのが「原爆の子 広島の少年少女のうったえ」という本です。それが元になり、現在も「原爆の子」同士で(すでに鬼籍に入られた方もいらっしゃるようですが)の交流を続けることが生きる力になったと話されています。
被爆者として生き続けるために、差別や偏見、身に降りかかる病魔と闘いを強いられてきた早志百合子さんですが、同士はみな高齢で語り継ぐことが難しくなってきていると感じておられます。同時に平和の大切さを伝える責任もあると考え、この作品を執筆されました。平和の大切さ…身に沁みます。いつか、広島と長崎、あと沖縄も訪れたいと思っています。