あらすじ
看護師の母とふたり暮らしの高校生、三島爾(みつる)は、怖ろしい夢を見た翌朝に起こる、さまざまな異変に悩まされていた。指に捲きついた女性の髪、全身にまとわりつく血の臭い……。異変のあった夜には必ず、近隣で通り魔事件が発生していた。人殺しは、無意識のおれなのか? 意を決して親友に相談しようとした爾の前に、見知らぬ級友が現れる。
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Posted by ブクログ
1巻、4巻とくらべ、圧倒的に血なまぐさく、凄惨で哀しい話でした。ジュニア本から出ているみたいですが、R指定をかけてもいいのでは?と思いました。
すっかり冒頭部分を忘れて読み進め、最後の最後で犯人とリンクした時に、ぐっときました。
あさのさんの『江戸モノ』は何となく抵抗があり読んだことがなかったのですが、この本の1/3の舞台は『江戸』で、悪くない と思えたので、これから他の本を手にしてみようかと思いました。
Posted by ブクログ
未練を残してこの世を離れられないひとを手助けする少年にまつわる不思議な雰囲気の話。
シリーズ3作目だが、白兎は狂言回し的な立ち位置で、主人公は毎回違う。
普通の人間ではないことは最初から明らかだったけど、今回その感がますます強くなった。
いつか白兎の正体が明かされる時が来るんだろうか。
Posted by ブクログ
二つの話がつながっているとは思わなかった。
爾は、人をいのちとして見る、木偶としてみない人。達樹はそうでなかったということか。自分が誰なのかを忘れるなということば。2でも自分の気持ちを大切に生きる事が書かれていた気がする。自分が自分として生きることができなかった達樹が気の毒。