あらすじ
結婚してスイスで暮らしていた姉が、突然の帰国。久しぶりに会った姉の笑顔に、心の隅に片付けたはずの“ある気持ち”がよみがえり――姉妹の繊細な心の揺れを描いた表題作ほか、心打つ長編読切り3編を収録。 【収録作品】サルビア/プリズム/春が来たなら/告白物語
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Posted by ブクログ
収録作品
草の上星の下/サルビア/プリズム/春が来たなら
*****
新刊が出る度、うきうきして、わくわくして、読むのが勿体ない!読むの?読んじゃうの!?とページを開く前にじたばたしてしまう、私の中では最強、一番大好きな漫画家さん。
『草の上星の下』
結婚してスイスに住んでいた姉が突然実家に戻ってくる。
きれいで、優しいお姉ちゃんと、感情の表現が不器用な妹。
『サルビア』
12歳の歳の差夫婦のお話。
ある日、妻は夫の昔の恋人の写真を見つけてしまう。
『プリズム』
高校3年生の柚寿子が好きになったのは先生。
でも、全然相手にされていない。
『春が来たなら』
母が亡くなった後、小説家の父と二人で暮らしてきた智。
担当編集者の小宮山くんと付き合っていて、結婚の話もしているものの、なかなか気が進まなくて…。
どのお話も、スタート、きっかけは奇抜だったり、驚きを与えるものではない。
でも、小さいところからどんどんふくらんでいくところが、さすが、谷川さん。
相変わらず、キャラクタは皆愛すべきひとたちばかり。
谷川さんの書く男性キャラクタ、相変わらず、めちゃきゅんとくる。
悲しいお話じゃあないのに、ぽろっときてしてしまう。
胸がじわーっとあったかくなる。
ひとを好きになること、たくさん笑って、たくさん泣いて。
すべてが愛おしくなる。
かなり、元気をもらいました。
明日もガンバロウ。