あらすじ
「法に触れない限り、何でもお届けします」。冴えない酒店の片手間仕事のはずが、最近ワケあり注文が多い。「アイドルに手渡し」「上司に悪意を」等の難題に直面する無愛想な店主にも大きな遺失物があった……。ボイルドエッグズ新人賞作家が二作目でストーリーテラーの本領を発揮、ほろ苦く心温まる絶対オススメ長篇。
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Posted by ブクログ
直線的ではなく、色んな線が現れて、時々驚く。
未整理な気がする。
ただ、心の揺らぎを表現する手段なのかもしれないけれど。それほどは成功していない。
Posted by ブクログ
私よりもずっと若い作家さんの作品とは思えない。言葉の選び方がすごく大人っぽいのに新鮮。登場人物も個性的で、特に主人公の片桐さんは、陰がありながら、そこが魅力になってるような…どういう背景があるのか、ずっと気になってしまう。亡き父の遺志を受け継ぎ、酒屋の傍らなんでも配達する副業をやっている。それでいて、亡き親友の死に関して、ずっと自分を責めて生きている。最初に登場した金欠学生丸川君も、最後の藍ちゃんも、この一冊のストーリーの中で、少しずつ成長し乗り越えられているような気がして、読み終えた時に、とても爽快な気分になれた。
Posted by ブクログ
法にふれない限り、とあったので、何を運ぶのか楽しみにしていたけど、
運ぶものはいたって普通だった。法すれすれの、というわけでもないし。
「悪意」だけ、印象にのこった。
酒屋が副業なのか?