【感想・ネタバレ】災疫の季節のレビュー

あらすじ

「いつから『週刊春潮』はカルト教団のパンフレットに成り下がった?」
――「週刊春潮」副編集長の志賀倫成は、旧友の医師・伊達允彦から問い詰められていた。コロナウィルスによる緊急事態宣言下、後手後手に回る医療行為に従事し、いたずらに命を奪われていく患者たちに日々悔しい思いで接している伊達にとって、メディアによる不安を煽るような報道、特にワクチンの効果に疑問を呈し、陰謀論すらふりまく反ワクチン的な報道は、決して許せるものではなかったのだ。
出版人としての良識と雑誌を売るための煽情的商法のはざまで志賀の心が揺れるなか、伊達の勤務する病院を訪れ、ワクチン接種の妨害活動を始めた反ワクチン団体の代表が、院内で死体となって発見される! 複雑な心情を抱えたまま、志賀は事件の真相を探るべく、取材を開始するのだが……
コロナウィルスの流行により疲弊しきった異常な日常に起こった歪んだ殺人事件の真相は果たして――? ベストセラー作家・中山七里が描き出す医療サスペンス!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナにずばり焦点を当てた物語、なかなか事件が始まらないと思っていたら単純な殺人事件、あらかた犯人の目算はついてしまった、スターが登場せず馴染みだったのは葛城刑事ぐらいで高遠寺静香の誤判決のスピーソード織り混ぜながら人は間違う事を述べている、それとあいも変わらずマスゴミの国民に対する誤誘導を問題としている、近代で起こしてきた戦争を国民に焚き付けてきたのはマスゴミであり、裏も取らないで嘘を垂れ流すマスゴミ(そこには今やSNSも入る)は害悪でしかない。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナ禍にあったかもしれない。
現実に全く同じとは言わなくとも近いものがあったのではないかと思われる。
現に反ワクはいまだにコロナ関連でなくとも存在する。
ミステリーと呼ぶには物足りないが、いかんせんコロナによって生活が変わったのがまだ数年前なこともあって非常にリアリティがありサクサク読めた。
とても面白かったわけでもつまらなかった訳でもないが、自分の行動が正しかったのか振り返ること、学ぶことに意味があるという締めくくりにはなるほどなと思いました。

0
2025年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

週刊誌副編集長の志賀倫成シリーズ第二弾。

コロナ禍の中、病院に乱入してきた反ワクチン組織の長が殺害される事件をめぐるミステリー。
著者にしては犯罪が起こるまでが長いように感じたが、真相は予想の範囲内とはいえ、どんでん返しもあり面白かった。
特に昨今の選挙や災害においてエビデンスのないデマに踊らされないようにしようという警句でもあるかな。
タイトルがデビュー作の「連続殺人鬼カエル男」の改題前の「災厄の季節」に酷似していて混乱しました。

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2025年08月09日

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