あらすじ
エレベーターに乗り込んで、階数ボタンを押すやいなや「閉」ボタンを押してしまう。発車間際の電車に滑り込む。一分一秒を惜しむより、“今”という時間に愛をこめ、自分を見つめる余裕を持ってこそ、人生は豊かになるのです。 本書は、その深い信仰と慈愛のことばで多くの人を導いてきたシスターが、何気ない日常に溢れている真の幸福に気づくための生き方、考え方をやさしく説くエッセイ集です。 自分から挨拶する、誰かが落としたゴミを捨てる、トイレットペーパーの新しいロールを付け替える。それだけで“今”という時間が輝きます--面倒なことをした後のささやかな満足感が、幸せの素。だからこそ、小さなことにも愛をこめ、当たり前のことにも感動できる、そんな心の習慣を大切にしてください……聖書のことばを織り交ぜながら、著者がやさしく語りかけます。 生き方を見つめ直し、新しく生まれ変わりたいすべての人に贈る、心洗われる生き方論。
【渡辺和子 先行配信作品(2012/12/10より1ヵ月間)】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔の著書だからか、イエスが…復活したキリストが…聖母マリアが…など、どっぷりと宗教的な部分が多い。信仰心のない自分には読み飛ばしたくなる部分もあるけれど、全体に人として大切なことが書かれている。だから読み飛ばさずにじっくりと読んだほうがいい。生きてゆくための土台となる教えが詰まっている。今どきの自己啓発本には無い、人として本質的なこと。
Posted by ブクログ
面倒だから、しよう。
今日よりもう若くなることはない。
神様を悲しませるようなことはしない。
「しか」ではなく、「なら」で話し合う。
急ぐものから片付けなさい。
人間の自由とは、諸条件からの自由ではなくて、それら諸条件に対して、自分のあり方を決める自由である。
一生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものだ
愛をこめて生きる
Posted by ブクログ
著者はカトリックのシスターで、ノートルダム清心女子大学の理事長を務める方です。
有名な方なので以前から知ってはいたのですが、本を読むのはこれが初めて。
カトリックのシスターという立場ですが、ほかの宗教に対して否定的な立場を取っていないので、カトリックとは無縁の私でもすんなりと入り込めます。
疲れたときや、落ち込んだときに目を通すと励みになるでしょうし、活動的な気持ちのときには指針になるのではないでしょうか。
ふさいでいるときに本書を読み始め、力づけられたように思います。