あらすじ
「セカンド・チャンス」(人生をやり直すチャンス)という,危機に直面する人間存在を揺さぶる想念はいつの時代も文学的想像力の核心であった.偶然や意志や運命に左右されるセカンド・チャンスの実現や失敗を描いてきた歴史上最高の作家とその最高の解釈者を通して,人間の再生能力の力強さを考察する珠玉の一冊.
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シェイクスピア作品とフロイト、ウィニコットの理論から人生の選択や運命を探求するお話。ジャンルがよくわからないが好みにはまって面白かった。
訳註が多くやや読みにくいが、やたら勇気づけられる読後感でちょっとハイになる。時間をおいて再読したい。
Posted by ブクログ
前半はシェイクスピア作品を例にしたセカンド・チャンスの話で、後半はフロイトの精神分析を例にしたセカンド・チャンスの話です。
内容が難しかったですが、訳者のあとがきを読んで、少しですがわかったような気になりました。
セカンド・チャンスがあるかどうか、それはわからないですが、もしもセカンド・チャンスがあったときに、それを有意義なものにするためには、今の人生を味わい一生懸命に生きていないとダメなんだ、と私なりに理解しました。
訳者のあとがきに、このあとがきを読んでまた本文を読み返したら、新たな発見や理解があると書いてありましたので、いつかまた読み返してみたいです。
Posted by ブクログ
言い換えや繰り返しが多く冗長さは否めないが、伝えたいことはよくわかる。ただあまりに目的論的になりすぎ、過去の経験を手段として扱いすぎているのではないかと感じた。