【感想・ネタバレ】だから報連相は、うまくいかない。 個が育ち「決める力」を持つ集団のつくり方のレビュー

あらすじ

「責任があいまい」「何も決められない」「隠ぺい体質」……
それ、組織をダメにする“報連相依存症”かも!

トラブルや不祥事があった際に、「報連相を徹底する」というのが、一番手軽な再発防止策となる。しかしそれは、「以後気をつけます」と言うのとあまり変わらない話なのだ。
企業という人間集団では役割の明確化を含む業務の標準化が行われていないと、「とりやすい行動をとる」「意思決定が行えずフリーズする」「迷走を始め、間違った方向に進んでしまう」など、深刻な事態を招くおそれがある。
そこに報連相依存が加わると、意思決定不全がさらに増幅し、危機的な状況が現実のものとなるのである。
本書は、経営人事コンサルタントとして活躍、複数社で社外取締役も務める筆者が、物語コーポレーション、クックマートなど優れた実践事例とともに、意思決定力を持つチームをつくり、成長から後戻りしない経営を実現するための特効薬の処方箋を提示する。

【目次】
序 章 意思決定の不全をもたらす「報連相」への依存
第1章 日本的意思決定システムの限界
第2章 サバンナ原則――ヒトの心と行動
第3章 ヒトの本能に合致した組織づくり
第4章 情動に働きかけるマネジメント
第5章 意思決定する心を持つ
第6章 標準化による後戻りしない経営
第7章 生命体としての企業

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Posted by ブクログ

巻末に並ぶ参考資料が沢山あることからもわかるように、他の研究や著者の経験からの沢山の事例によって、企業組織のつくり方や運営の方法について解説されている。沢山の事例が挙げられていることから、軽く読み流すとテーマが捉えにくく感じられるかもしれない。しかし、企業経営において根本的なとても重要なテーマが散りばめられていて、それぞれのテーマについてじっくりと考えることには大きな意味があると思った。自分自身が、報連相は、個人個人が必要性を判断して実践すればよいと考えてきたことから、正直タイトルで損をしているような気もしましたが、読めば読むほど味が出る本になるかもしれません。

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2025年09月18日

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