【感想・ネタバレ】迷ったら笑っといてくださいのレビュー

あらすじ

子供の頃に憧れたテレビの世界に、障害者の姿は見当たらなかった。それでもバラエティ番組で活躍する芸人になることを夢見た。ただただ、お笑いが好きだったから――。

『R-1ぐらんぷり』第16代王者にして、盲目の芸人・濱田祐太郎。その芸人人生は「どれだけ頑張っても無理なのかもしれない」と「俺は面白いはずや」の狭間で揺れながら、今日まで続いてきた。

“多様性”をうたうテレビ界への疑念、実話漫談にこだわる理由、不安に苛まれた賞レースの予選、初の冠番組で得た手応え、“いじり”について思うこと……濱田にしか持ち得ない視点でそれらを語り尽くす、自身初のエッセイ集。

迷ったら、笑っといてください。

爆笑問題・太田光 推薦!
「いま日本で、シンプルな『漫談』を出来るのはこの男だけ。
濱田、気づいてないだろうけど、俺はいつもすぐそばでお前を見てるからな。
あ、出番の前は必ず鏡を見ろ。毎回鼻クソついてるぞ。」

俺はあくまで芸人。だから「多様性を認め合う世の中になったらいい」とか「誰も置いていかない社会を作りましょう」なんて話をする気はありません。でも12年間芸人をやってきて、思うところはやっぱりいろいろあります。この本では、盲目の芸人である俺に見えている景色を語らせてもらいたいと思います。
――「はじめに」より

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

目の見えない濱田さんの本音が書かれていてすごく良かった。目が見えないと、自分ではそう思っていなくても、世の中はそうなのかもしれないって感じることが多いんだなって。
「やった覚えないけど、俺もオンラインカジノやってたのが見つかったんかな?」ってとこが印象的だった。
あと、R-1グランプリの時の、紺野ぶるまさんとのエピソードが素敵すぎた。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

迷ったら笑っといてくださいって言葉まで「良い言葉」になってしまう世の中どうなんだと思ってしまった。
好きなつかみなのに。
R1のころ、私も使いたいと思って使って笑ってもらってたな。ありがとう濱田さん!
同じ視覚障害者で、共感するところも、あー、こういう人だからお笑いを目指して今でも続けて楽しんでるんだなーという部分もあって。
本当いつか話してみたいなー。

目の見える人が周りに多いっていう状況での考え方が私にも当てはまってる部分があって
やっぱそうよねって。
素敵な仲間に囲まれてよかったね!

たくさん笑って生きていって欲しい!

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

身の回りの違和感に対して相対化していくパンチラインの連続で気付かされる部分が多々あった。観察眼は独特でありそれと同時に誰よりもクリアに斬っていく。
下積み時代からスタイルが確立されていてそこに迷いがなかったというエピソードもかっこよかった。
特にボケまくりで自由に書いているコラムがおもしろかった。

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2025年07月30日

Posted by ブクログ

2018年R-1ぐらんぷり優勝からゆるく気にしてきたひとが ようやく 日の目を見て(見て)うれしい。

差別について、チクチク刺してくれる、痛快でうれしい。

ラジオを聞くたびに、めっちゃ勉強してらっしゃるな、と思う。いろいろと見習いたい気持ち。

「箱の中身はなんだろな?」もう一度テレビでやってほしいですよ。"見えないひと"を 見ていいのか? と視線の暴力性に気付いて、戸惑ってしまう気持ち、しかし"見てしまう"、"見ずにはいられない"、お茶の間を寄席の空気にする芸人、いまこそ だいじ 、もっと見たい、と思っています。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

当時、R-1を見て、濱田さんは障がいがあるなしに関わらず、頭の回転が早く、喋りがお上手で面白い人だなぁと思った記憶がある。私が教員をしていた時、児童と障がいやパラリンピックについて調べる際には、子どもたちに「このような方もいるんだよ」と濱田さんの映像を見せながら紹介したことがあった。
私は「個性」という言葉が嫌いで、どこからどこまで個性なのか、良い個性と悪い個性があるのではないか、人と変わっているということをオブラートに包んで伝えてるだけの悪口なのではないかと疑問に思っていたので、濱田さんの「障がい=個性ではなく、障がい=症状」という解釈には納得できる部分があった。また、「多様性」という言葉も嫌いで、「多様性を推奨している人たち」は、「多様性に慎重な人たち」を「多様性」の枠組みに入れず認めない節があるのが気に食わなかった。「個性」や「多様性」を過度に使う人たちは信用できないし、都合の良い、耳障りが良いだけの言葉のように感じる点は濱田さんと同じだと思った。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

迷ったら笑っといてください
著:濱田祐太郎

目が見えない人だって、どんな夢を持つのも自由です。そこに向かっていけるかは環境にもよるし、自分の得意不得意ももちろんあるから、目指した「将来の夢」が叶わないことはあるかもしれない。だけど、「目が見えないやつにそれはできひんやろう」って門前払いするのは完全に違う。それは「なめんなよ」って話である。

「多様性を認め合う世の中になったらいい」とか「誰も置いていかない社会を作りましょう」なんて話をする気はない。

本書の構成は以下の4章から成る。
①障害者が見当たらない
②見えてきた理想
③見たいように見ればいい
④見ると観察

「R-1ぐらんぷり2018」で優勝した芸人である著者。目が見えないハンディキャップを乗り切り社会で活躍する姿を・・・というようなストーリーラインではなく、一人の芸人・一人の人間としての想いを素直に赤裸々に表現している。

なかなか切り込みずらい話題等にも自身の言葉で責任をもってしっかりと発言している。おもしろおかしく、色々な局面をユーモアを交えながら、表現することでその余白を含め読者が考える余地も残してくれる。

重く深く考えるよりは、ハハハと笑いながら、違った視点に気づかせてくれながら新たな考えの点と面を提供してくれるような一冊。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

いやー面白かった。
濱田祐太郎さん、ドラマで観て知って、YouTubeも少し観てたくらいなんだけど、本書を読んで感じたのはフラットな方だなーということ。
テンションもそうだし(文章にもその人のテンションって出るんだなーと当たり前のことだけど改めて思った)、ものの見方もフラットだ。

たまにクスリと笑える箇所があったり、「この考え方すごいなー好きだなー」も思いながら読んだ。

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2025年09月29日

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