あらすじ
推し、創作、言葉……感情の煌めきをすくいとった感動の手紙
推し、恋愛、創作、言葉、コミュニケーション……
“恋をしたことがない”小説家とコンプレックスだらけの書評家が赤裸々につづる感動の往復書簡!
残念ながら四半世紀の人生のなかで、恋をしたことがありません。アイドルにぴったりだねと言われてきましたが、恋を歌うのに恋を知らないなんてまるで作家ねと思っておりました。
――宮田愛萌
僕はアイドルとか芸能人を好きになったことがないし、いまでもその感覚が本当のところはよくわかりません。多分それは、顔で勝負できる人に対する強烈な劣等感があるからです。(…)僕は暗くて、どうしようもないやつで、キモい顔なんだと思っていました。
――渡辺祐真
・アイドルとは“来訪神”のようなものかも知れない
・感情という色に「名前をつける」と正しく感情となる
・ときには言葉のキャッチボールではなくドッジボールを!
・愛萌流“長所と混ぜ込む”コンプレックスの扱い方……etc.
みずみずしい「はじまりの言葉」がここに。
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Posted by ブクログ
言語化、文字化されることで、問題も人間も多少は鮮明にみえてくるのかな…と思います。
でも、この2人の往復書簡もあくまでも出版本としてデフォルメされたものであり、ありのまんまではなく「晴れ着」を着たモノだと思って読んだほうがいい。
学生の頃など、筆者のありのまんまが書かれている!とある意味純粋になんでも受け取って読んでいた。
大人になるにつれ、そしてこの本でも触れてあったことだが、見栄や欲望、葛藤、そして締切に追われる中で、紡がれた言葉であり、その人の一部は映し出すかもしれないが、その人の全てではない、ということを29才にしてようやく至極当たり前のことを認識できるようになった。
今回の本は「晴れ着」だったが、本によっては「スーツ」だったり「パジャマ?」だったり色々あるはず。
あまり本に影響されすぎず、良い距離感で本を楽しんでいきたい。
業種も何もかも違うとはいえ、多少は仕事の苦労や大変さがわかってきたから、読んだ感想も変化してきたな…と最近強く思います。