あらすじ
記憶力は、一生、鍛えることができる。司法試験界の「カリスマ塾長」として知られる、「伊藤塾」塾長の伊藤真氏は、こう断言する。日本で最難関の試験といわれる司法試験に合格するためには、膨大な量の事柄を覚え、それを使いこなすことができなければならない。60歳を過ぎてから勉強を始めて、合格する人もいる。その人たちは特別なのかといえば、そんなことはない。「記憶する技術」をもっているかどうかである。それはたとえば、記憶を効果的に定着させたり呼び覚ましたりするためのコツや、記憶する対象に関心をもつといった意識のことである。本書では、これまで多くの塾生を指導してきた中で培われた、また著者自身が実践してきた、「記憶」を自由自在にコントロールする方法を伝授する。
【目次より】
・60歳を過ぎても司法試験に合格できる理由
・記憶量の増え方は「足し算」ではなく「かけ算」
・毎年300人、15年分の塾生の顔を覚えられるわけ
・復習のゴールデンタイムは「1時間以内」と「寝る前の5分」
・なぜ、色鉛筆を使ったほうが覚えやすいのか?
・B6カードを使う「論点ブロック法」という記憶法
・受かる人のカンニングペーパー、落ちる人のカンニングペーパー
・全盲の受験生が教えてくれた「耳の記憶力」の鍛え方
・「一日をふり返る訓練」をしよう
・マイナスの記憶をプラスに変換する方法
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Posted by ブクログ
読んでわかったこと。
私はずっと記憶力がないと思ってたけど、違うんだ。
人は忘れる生き物。記憶を定着させるコツをやってこなかっただけなんだ!
記憶力に大事なことが効率的にまとめられています。
本の引用もいくつかあるので (「記憶力を強くする」「ひらめき脳」「ソクラテスの弁明」)、そちらも読んでみたいと思いました。
前半は、記憶力の技術論。
〇アウトプットを意識した確実な記憶だけを定着
〇一時間で解く問題を、四十分で解いてみる。
~負荷をかけることによって、できるところとできないところの差が明らかになってくる。
〇記憶力がよい人~いつまでも若々しい感性を持ち、喜怒哀楽のはっきりしている人。
~知識記憶を経験記憶になるような、いろいろなきっかけをつくっていく
(触ってみる、セルフレクチャーをする、「喜怒哀楽」の感情と結びつけて覚える)
〇全体像を把握 ex.目次をコピー
〇復習のゴールデンタイムは「一時間以内」と「寝る前の五分」
~記憶する技術において、もっとも大事なことは「復習」
〇「強く印象を残す」
~何色でマーカーしたのか、どんな大きさのどんな紙に書いたのか
~絶対に覚えておきたいというときには、わざと丁寧な字でゆっくり書く
☆B6カードを使う「論点ブロック法」
〇視覚と聴覚をダブルで使う
~テキストと条文は音読
〇一日をふり返る訓練
☆整理が苦手な人は記憶力も弱い。
~面倒くさがらずに片付ける。本や書類の整理も効果的。
他、覚えたいことを自分の家に登場させて記憶する「記憶の宮殿」
人の名前を覚えるには、その人たちの順番と特徴を頭の中で映像に変換☆ミーティングが終わってから、出来事をすべて映像で思い出す。
自分で実践したいと思ったのは
☆本や資料の整理
☆授業やミーティングの後すぐ復習や思い出す
☆視覚的なB6カード
☆寝る前の振り返り勉強
☆寝る前の日記
後半の、記憶そのものに対する言及、記憶をプラスに変える、記憶をあえてデリートすることの大切さ、など、なるほどと思えることが色々ありました。後半に関しては引用の方に書き出し。
Posted by ブクログ
本のタイトル通り記憶術に関して書いてある本
・文字ではなくイメージで記憶する。経験にする。
・復習は1時間以内and寝る前5分
・ヒンドゥー・メソッド(1から10までのことを覚える際に、まずは1を覚えて次に1を復習して2を覚えて、次は1と2を復習してから3を覚える・・・というやり方)
・ものごとは関連させて覚える(ロジックツリー)
・視覚と聴覚を使う(音読)
・セルフレクチャーをする(自分で学んだ内容を人にレクチャーしてみる。頭の中でもよい)そうすることで、学ぶ際にもどう教えるか注意するし、レクチャーすることで頭に残る
Posted by ブクログ
記憶力が悪いため読んだ一冊。
「記憶力の差は関心度の差」ということが印象的だった。
社会の点数が悪い・真剣衰弱が苦手=記憶力が悪いと決めつけて以降、あらゆることで記憶することを怠ってきた。
しかし、前述のことやタクシー運転手の調査結果を根拠に、今後は本書の記憶術を参考に鍛えていきたいと思った。