【感想・ネタバレ】「また、必ず会おう」と誰もが言った。のレビュー

あらすじ

主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。所持金は3400円。「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり喜多川作品好き!!
現実味のあまりない幕開けをすることが多いが、
それが徐々に自分に迫ってきて、そして心にグサグサ刺さる言葉を浴びせてくる(笑)

今回はウソをついてしまったことがきっかけで熊本から東京に赴いたものの、色々な偶然が重なり熊本に戻ることができなくなってしまった高校生和也が主人公
そして彼が落ち込んでいると、とある女性に声をかけられそこからたくさんの繋がりが生まれる。
和也はそのつながりの中で出会った多くの人たちからたくさん大切な言葉をもらい、成長していく。
果たして和也は熊本にたどり着けるのかー。
そして和也はどんな言葉をもらうのかー。

今回も喜多川先生から
たくさんのかけがえのない言葉をたくさんもらった。もらってばかりだから、私もいつか誰かにこの言葉たちを与えられる人になりたいなぁ。
次の喜多川作品も楽しみだ!!

⟡名言集⟡
一日目 【それはウソから始まった】
p.49 お金よりもずっと大切なこと
「人より先に動いて、人の役に立つこと」

二日目 【偶然もしくは必然?】
p.85 勇気がない奴
「自分の非を認めたり、素直に謝ったり、感謝したり、お礼を言ったりする勇気がない奴は幸せになんてなれねえよ」

四日目 【四国へ】
p.103.104 人間はね...
「人間はね、いや、人間だけがと言ってもいい、誰かの喜ぶ顔を見るために、自分のすべてを投げ出すことができるんだ。」
「人間は人が喜ぶことをしたときに、自分も同じ喜びを得ることができるんだ。」

p.111 勇気を出すために必要なもの
「勇気を出すために必要だったのは、愛情だよ」
「そう、愛情。相手に興味を持つこと。人間そのものを愛する心を持つこと。これがなければ一歩を踏み出す勇気が湧いてこない。
~(中略)~
大好きな人の喜ぶ顔を見るためなら、人間はどんなことだって頑張れるようにできているんだ」

p.129 強さ
「自分の決断に責任を持つためにも、誰に何と言われても、これだけは言うことを聞けんという強さを持てよ。」
「自分ではおかしいと思いながらも、従うしかないというのは、誰かのせいではないのかもしれない。そうしようと決めているのは自分なのだから。それには従わないと決めて生きることだってできるはずなのだ。」

p.135.136 メガネ
「一人ひとりには、そいつにあったメガネがある。
それを他人のメガネをかけて世の中を見ると、
クラクラして気持ち悪う日がやってくるで。
~(中略)~
わけもわからず、他の人が幸せやと言うてるものを
追い求めたり、他人が持ってるものを
手に入れようとするんが人生やないで。
そんなくだらんことに人生を費やすために
おまえは生まれてきたんやない。
他人のメガネはほっとけ。
人が何と言おうと、
自分がやりたいことは何かを真剣に考えろ。
他の誰でもない、おまえの人生やろ。」

五日目 【一期一会】
p.178 頑張ったぶんしか…
「どこにいようと自分が頑張ったぶんしか、人は幸せになることができない」

p.189 ぶつかり続ける
「今は自分の好きなことに正直に、真っ正面からぶつかるだけでいい。それ以外のことを考える必要はない。
~(中略)~
実はこれが案外できない。やりたいことをやるのはとても勇気がいることじゃ。でも大事なのは結果じゃない。それにぶつかり続けているときに何を感じるか


p.195 使命
「焦らなくてもいい。ただ、自分が好きだと思えることに正直に、真っ正面からぶつかり続ける。出会った人たちとのご縁を大切にしていく。そういう生き方が、いつかは、自分の使命につながっていく。」

【あとがき】
p.213 .214
「人は自分の居場所じゃないところから自分の居場所を見る経験から、新しい気づきや日常に対する感謝、人生の使命すら知ることができる。
旅は人生を変えるきっかけになります。」

「すべての人間が持っている、
あらゆるものを創り出す力。
それは「想像力」。
今の時代、一人ひとりに求められているのは
「生きる力」です。
そして「生きる力」とは「想像力」
どんな世の中になろうとも、どんな状況に。なろうとも、今できることは無限にあります。問題は「今できることは無限にある」と思えるだけの想像力が育てられているかどうかです。」

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2025年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

☆4.1

一人旅するから身近な話だった。青春18きっぷも使ったことがあるけど、その時ほぼ誰とも話さなかったから出会いを大切にした一人旅がしてみたいと思った。人見知りだからできる気がしないけど…

人生における大切なことがいくつも書いてあった。作者のあとがきの、主人公が旅の中で経験した、予定外の出来事、出会いと別れ、繰り返す中での気づきは人生も同じという部分が心に残った。これからの人生、もっと人との出会いを大切に生きていきたい。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・人より先に動いて、人の役に立つ
・青春18切符
・立派な居候: 早起き、玄関・風呂・トイレ掃除、食器洗い
・人間は人が喜ぶことをした時に、自分も、同じ、喜びを得る事ができる
・言うことを聞くんじゃない、お前の人生はお前のもの
・心から(能力・成長を)信頼して待つ、と、子供は才能を開花できる
・必死でやってできなかったら恥ずかしくて、必死になるのを避けてた逃げてた。負けるのが怖くて逃げてる方が恰好悪い、逃げずに正面からぶつかっていった方が格好良い
・旅、自分の居場所でないところから、自分の居場所をみる経験で、新しい気づき・日常に対する感謝・人生の使命すらを知れる
・生きる力、想像力、で人間はあらゆるものを創り出す

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。 “この物語では、一人の若者が旅を通じていわゆる普通の人たちと出会い、その人たちの日常に触れながら、自分の日常を見直す機会を得ます。その中で彼は同時に「生きる力」についても学んでいきます。 思えば僕たちの人生も同じです。 予定通りに行かないことの連続。その中で起こる愛すべき人たちとの出会い、そして別れ。その繰り返しの中での気づき。 この本によって、積極的に人との出会いを求めて行動し、そして、生まれながら備わっている「生きる力」を磨こうとする人がひとりでも増えるきっかけになれば、著者としてこれ以上嬉しいことはありません。”(「あとがき」より)

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2025年12月10日

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