あらすじ
インデックスもいいけれど、株式投資の醍醐味はやっぱり個別株選びにあり!
リスクをきちんと理解して、大きな利益を手に入れよう。
○個別株投資についての基本的な手法をコンパクトにまとめました。
「成長株」「割安株」の本質を理解することで、銘柄選びの王道的な知識がひととおり身につきます。
○個別株投資には「これさえ知れば必ず儲かる」という指標はありません。
どの指標や手法にも一長一短があり、それらを組み合わせる総合判断が重要です。
本書では、指標のしくみと使い方のポイントをわかりやすく説明しました。
○初心者から経験者まで、幅広い読者にお読みいただけます。
専門家のノウハウについても、難しい数式や専門用語は極力使わず、やさしく紹介しています。
○『日経マネー』の副編集長が執筆。
目先の情報に踊らされることなく、長期的に伸びる銘柄を見分ける方法を解説しました。
【本書の主な内容】
・「企業の業績が伸びれば株価は上がる」は嘘
・「フジテレビの株」急上昇の謎
・PBR(株価純資産倍率)1倍割れ=「会社をすぐに解散した方がみんな幸せ」
・「バリュートラップ(割安の罠)」を避けるには
・未来の利益なんてあてにならない
・PER(株価収益率)は「便利だが、単体では使えない」
・PERに騙されないために
・成長株の危機を避けるコツとは?
・成長株を見極める9つの数字 ほか
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Posted by ブクログ
日経BP社にて、長く初心者向けのマネー情報を手掛けていた著者の初めての単著がこの「成長株・バリュー株投資のきほん」になる。実は著者は私の大学時代の先輩であり、SNS でも繋がっていることから 本書が発売されたタイミングで応援の意味も含めて購入させていただいた。
とはいえここでのレビューはそうした関係性抜きで書いておこうと思う。
世の中では初心者向けの投資の本がそれこそ毎月のように出版されていて、どれを読んでもあまり変わらないという感じを持つ人も多いかもしれない。確かに実際にそういった本に書かれてある内容はかなり似ていて、読めば新しく読む必要なんかないと思う人も多いだろう。
自分もそういうタイプで少ない金額とはいえ、長く投資を続けてはいるので正直言うと初心者向けに書かれたような本の内容であればほとんどのことは知っているつもりだった。
しかし本書を読んでみるとそういった分かっているはずの知識がコンパクトにまとめられて分かりやすい語り口で伝えられるということにはやはり価値があるのだということを実感させられる。
特に長期投資がなぜ良いのかというところに関して、元々株価は割引率を織り込んだ金額が実現しているので、言い換えると1年保有すれば1年分の割引率分だけは必ず利益が出るはずというのは分かっていたとしても改めて言われると目から鱗だという気持ちになった。
また後半部分の成長株への投資指針については極めて実践的であり、こういったことはした方が良い・こういったことはしない方が良いということが明確に書いてあり初心者向けには非常に分かりやすい内容だったと思う。
もちろんこういった内容が書いてある本を読んだだけで株式投資がうまくなるわけではないが、初心者がとりあえず日々変わっていく市場に向かい合うにあたって最初に手に取るとしたら悪くない1冊だと思う。