あらすじ
現在スランプ中のドラマ脚本家・怜久は、うっかり相続した田舎の家に逃げてきた。だが引っ越し早々否応なく町内会に入会させられ、さらに庭で見つけたものの処分に困り、切羽詰まって便利屋を呼ぶ。軽トラで颯爽と現れたのは同年代の蔵乃介。その頼もしさに怜久は色々と頼り始める。人付き合い以外は代行してくれる、バイタリティ溢れる蔵乃介の手を借りて暮らす日々のなか、怜久は蔵乃介に惹かれていく。しかも、それは一方通行ではなさそうに思えたのだが……? 便利屋×脚本家、大人のスライス・オブ・ライフ。
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Posted by ブクログ
田舎町の便利屋さん×スランプ中の脚本家
自己肯定感低めの受けが、親切な便利屋さんに癒されながら、距離感バグった田舎のコミュニティで生活していくお話。攻めは明るく、面倒見が良く、受けはどんどん惹かれていく。しかし、攻めにも過去に挫折があり…。
結構あっさりくっつく。
攻めの好意は分かりやすいのに、受けがバタバタしすぎです(笑)
素朴でゆったり関係が進む話
等身大の二人がゆっくり織り成す話がよかったです。
特別大きなことは起こりませんが、そのまったり具合が休日のお供にぴったりの一冊です。
Posted by ブクログ
とっても良かったです!
スランプに陥った脚本家の怜久が逃げた先は相続した田舎の家。
田舎ならではの出来事でどうしたらいいのか分からずとりあえず助けを求めたのが便利屋。
軽トラに乗り現れた蔵之介の人柄、テキパキと対応してくれ凹んでいた気持ちが軽減され蔵之介ともっと親しくなりたいと思う怜久の気持ちの変化が良かったです。
蔵之介が好き、蔵之介も憎からず想ってくれていると感じていて告白したけど「考えさせて」にもうダメだと落ち込むのが可哀想でした。
そこでの担当さんからの「ゼロ100志向」を指摘されて私もそういう所があるのでハッとさせられて。
蔵之介から語られた過去、それでも蔵之介を好きだと伝えて蔵之介からも積極的な行動で良かった良かったとホッとしました。
ラストでのタイトルでの「エンドロール」の意味?が分かりなるほど!と(笑)
2作目ではラブラブな2人の前に現れた蔵之介の元教え子が2人の思い違いすれ違いを生み、それに加えて怜久の仕事の関係者も加わり亀裂が入りかけてハラハラでしたがお互いに嫉妬しててそれを恥ずかしく思っていたりとお互いのみの知れる可愛い面を見れて惚れ直すというのには笑いが生まれて幸せを感じました。
お花畑ビジョン、馬鹿になって、と怜久の心の言葉が面白くて最高でした。
特典ペーパーでは2人で便利屋の仕事でお互いの姿に惚れ惚れして…とバカップル、しあわせだなって(笑)
Posted by ブクログ
月村先生らしい、柔らかいお話。
スランプを抱えた脚本家が疎遠だった祖父母の家を相続することになり、田舎に移住して出会った便利屋さんと親しくなりお互いの良さを認め合って、カップルになるまでと、
書き下ろしはその後の二人にお互い当て馬?ぽい人物の登場でオロオロするお話。
月村先生の作品のいつもの受けにありがちな、超後ろ向き、、という受けよりはもう少し前向きな感じだったので、読んでての焦燥感はそこまてなくてある意味良かったかな。
でも、恋愛における相手に対する自信の無さ、みたいなのは仕方ないですね、と感じました。