あらすじ
小学校教師の妻が妊娠5ヵ月のとき、乳がんが見つかり余命1年の宣告をうける。「自分の命」を優先すべきか、「新しい命」はどうなるのか選択を迫られる夫婦。だが、日本初、リスク覚悟でうけた治療により事態は動いた。2010年12月、無事男児を出産。しかし、病魔は衰えない。肺や脳への転移。絶対に諦めない妻には、わが子に託したい〈ゆめ〉があった……。がん宣告から最期の日までの14ヵ月を、一周忌を前に夫が綴る。
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命の尊さを感じました
一言で言い表すのが難しいですが、あえて言うなら命の尊さを感じました…です
命を大事にしたい、生きたいからこそうまれる葛藤。私はあんなに強く家族を支えられるのだろうかと思いました
Posted by ブクログ
「余命が宣告された状態で子供を産む」私は今まで、それって周りに迷惑をかけてまですることなの?と、正直否定的に思ったこともある。しかし、この本を読むと、葛藤がとても心に刺さった。自分の子供ができたことの喜び、そして、病との闘い。生の階段を登る赤ちゃんと、死の足音が近づく母。教師という夢と、家庭を持ち母親になるという夢。私も、精一杯生きようと思った、そんな一冊でした。
Posted by ブクログ
大切な友達からのプレゼント。途中、読むのが辛くて辛くて一時中断しちゃったけれどこの本に出会えて良かった。誰にでも死はやってくる。でも、その死が我が子が産まれてからすぐにだなんて…もう涙が止まらなかった。今、この時を感謝せずにはいられないと強く思えた1冊。
Posted by ブクログ
本屋でふと目に止まり気になって購入。
内容は乳癌ができた女性に子供ができて、赤ちゃんを生むことは可能だがリスクが高く最悪の場合どちらも命を落としかねないというもので題名のとうりママが生きた証が書き綴ってあります。
話のなかでハーセプチンといった乳癌治療薬や専門用語がちらほらでてくるのですが
医療に詳しくない人でも読めるようわかりやすく解説もしてあって非常によかったです。
話のなかで父親と母親、そして祖父母の意見の違いがでてきてモメるのですが
母親としては授かった命を見殺しにできない。
父親としては...祖父母としては...
などなど命はその人物の立場や考え方によって考え方が違うんだというふうに考えさせられました。
話の合間合間に赤ちゃんやお母さんの写真がでてきて切なくなることも・・・おすすめです。
Posted by ブクログ
妊娠5ヶ月での癌発覚、、、
母体を優先するか、赤ちゃんを優先するかの決断。
前例がない中のタキソールとハーセプチンを使った治療に踏み切り、赤ちゃんが産まれたことを学会で発表したそうです。
「私のことが将来の役に立てばいいね」
もっと一緒にいたかっただろうな。