あらすじ
きっかけは集団自殺だった。ネット心中を計画した5人の男女が、山中で実行間際、ヤクザに追われる少女を助けてしまう。だが山を下りると、無数のパトカーに包囲され―なぜか指名手配?どうせ、死ぬつもりだったんだ。今さら怖いモノなどあるものか。警察に追われ、ヤクザに撃ちまくられても、ひたすら突っ走る!生きているという真の意味を問うために―。
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Posted by ブクログ
自殺サイトで知り合った男女が練炭自殺をしようとした山中で、女の子を助けたことで、悪徳警察・やくざに追われることになる・・・。的なお話。結局はある刑事が一番の悪。等流れ。
途中から、FMラジオのDJが事件を追っかける展開になるのがちょっと??だけど、軽い読み物としてはまぁまぁ。
Posted by ブクログ
ジェットコースタームービーならぬ、ジェットコースターノベルで思い出すのは高野和明「グレイヴディッガー」。個人的にかなりお気に入りのあの作品と、同じくらいのテンポの良さはあるように思います。
ガンマニアのヤクザ加藤が非現実的なほど銃を乱射したり、自殺しようとしていた5人組が急にポジティブになっちゃうところとか、最初違和感を覚えるところもありました。けれどそれらは徐々に和らいで「こういう世界観」ということで最終的には受け入れられました。
ただFMパイレーツのDJ高嶋葵が5人組に肩入れして「バンディッツ」などと名付けちゃうところや、後半彼らを応援しようとプラカードを掲げたギャラリーが出てくるところは、軽薄すぎるように感じました。ホントに個人的な印象なのですが、正直(特にバンディッツなんて名前つけるところは)ダサいとすら感じてしまいます。
それを除けば比較的楽しめた小説でしたが、できることなら一度本作を読んだ記憶を無くして、5人組の視点のみで描いた本作を読んでみたいかなぁ。ヤクザたちや刑事の甲本の視点を除いて読めば、より「なんでカオルこと杉本真実子が追われていたのか」「警察を信じるべきか」をスリリングに感じながら読むことが出来たんじゃないかと。