【感想・ネタバレ】全員タナカヒロカズのレビュー

あらすじ

メンバーは6歳から82歳まで、年賀はがきや尋ね人広告などを通じて集い、頂点を目指す男たち(赤ちゃん含む)。だが、その行く手に米国のスター、セルビアの伏兵が待ち受ける!! デジタルの時代に「つながり」を問いかける小説よりも奇妙な珍道中、まさかの書籍化。おもしろ事情から驚愕の暗黒面まで、不要不急の知識もてんこ盛り。

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Posted by ブクログ

昨日、高校の卒業年次が同じ連中を集めて同期会をやりました。部活単位とかクラス単位とかいつも麻雀やっていた仲良しとかでなくただ卒業アルバムに乗っている人という漠然とした人が対象です。毎年なんとなくやっているのですが、毎回恐る恐る新たに参加してくれる人もいます。実は高校3年間、一度も話したことがなくても、記憶から零れ落ちている人でも「あの頃あの場所」で過ごしたということで盛り上がれるのが、実は不思議に感じたりもします。ああ、これがこの本で言っている「ゆる友」の気分なのかな?と思いました。ただこの本での「あの頃あの場所」は「全員同じ名前」というのが「ゆる」は「ゆる」でも「スペシャルゆる」なのでした。でも、それはユニークでもなく名前としてはごくごくフツーな感じの名前であるところがポイントなのです。フツーをスペシャルにしていく活動記録として楽しみました。それが会社という存在にまで至っていくのです。タナカヒロカズ株式会社の企業理念に書かれている「あたりまえを、あたらしく」のフレーズではちょっと感動してしまいました。前半、おもしろプロジェクトでの出会いと気づきのレポートですが、後半は現代社会のコミュニティ論になっていくのも驚きました。「コミュ二ケーティング」覚えておきます!この本、著者の類稀なる活動量が目立ちますが、その裏側を支えるのは類稀なる読書量であることも、なんとなく感じました。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

きっかけは近鉄バファローズのドラフト1位指名の投手だった。同姓同名限定のコミュニティサークル。全国のタナカヒロカズさんが集まる企画。
ギネスにも挑戦し、交流する。会合で、近くのビジネスホテルにタナカヒロカズさんが殺到したりギネス記念グッズで振込人がみんなタナカヒロカズで混乱したり。
ギネスのライバルとしてアメリカのマーサ・スチュワート、セルビアのミリッツァ・ヨヴァノビッチ。会の先輩アメリカのジム・スミス協会など。
同姓同名から始まる楽しい交流。人と人が出会いコミュニティを形成していくところに大きな魅力と可能性を感じる。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

さらば青春の光の番組で知り、面白そうだと思った。
著者がギネスに挑戦したこと、すぐに記録が破られたことなどを楽しく語っていたから。

同姓同名で集まる楽しさがあるなんて、思いもよらなかった。
「たまたまおんなじ」がこれほど盛り上がるとは。

なぜ盛り上がるかを、きちんと考察しているのもいい。
名前や共同体、偶然性など、様々な資料を集め、著者なりに考察している。

同姓同名だからこそ、「人間は誰一人として同じでない」ことに気づくのは、著者ならではの経験があってこそ。
当たり前の言葉ではあるけれど、実体験が伴っているから重みがある。

昔からぼっち気質だけど、ちょっとだけ、「どこかに所属したいな」と思えた。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

同じ名前というだけで、ここまで団結して盛り上がれるエネルギーは圧巻。くだらないことに全力で取り組んだ結果がギネス記録に到達。
読み終わるころには「タナカヒロカズ」がすごくいい名前に感じられるようになりました。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

タナカヒロカズだけで一冊笑
しれっと伊那の田中宏和出てきて笑
おそらく理科の田中宏和は…
旧姓は珍しいからないかもだけど
今の名字なら同姓同名いるかな?

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

同姓同名でどこまで集まれるか。ギネス記録を目指すタナカヒロカズたち。

集まることによって起こる悲喜こもごもがとても読んでいて楽しいです。全員タナカヒロカズでバス旅行とか、考えることもいちいち面白い。

ただ、本の中盤からは面白ネタが尽きたのかこっちを読ませたかったのか、名前にまつわる国際情勢だとか社会を読み解こうみたいな「名前論」みたいな話が増えていって、興味深くはあるけど今それは求めてないなと思いやや退屈に感じたところがありました。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

こちらも「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」で紹介されていて、著者とさらばとの会話が面白かったので拝読。オンエアでこの本の面白さを出し尽くしている印象で、新味に少なく、そこまで魅力的とも思わなかった。名前が同じという属性だけで、ここまでやってしまう実行力はすごい。

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2025年09月22日

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