あらすじ
やるやつは、
やるなと言われてもやるんです。
表現を仕事にする上で大切にしたいこと。
起こりうる様々な困難の乗り越え方。
表現の表裏にあることについての39篇。
どんな思っても見ない出来事も、
それを経験したからこそ、
たどり着ける表現があるはず。
目次より
「上手なアマチュア」と「プロ」との違い/「才能」と「努力」と「運」/やりたいことの見つけ方/夢は名詞ではなく動詞で/自分のジャンルを自分でつくるという選択/他人の表現を否定する人について/アイデアの出し方/やる気の出し方/締め切りとの付き合い方/古くならない作品のために/制限は、あったほうがいい/正直であり、嘘つきであること/悩みの種との向き合いかた/「表現こそが人生で一番大事なこと」という錯覚/リーダー論/表現が人の心に届くしくみ 他
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コント以外の文章を読んだことがなかったのだが、柔らかく優しい文章を書く人だなぁとほっこりした。どうしてもコントのイメージが強かったので、丁寧な心にそっと温かいものを置いてくれる内容に読んで良かったと思った。表現力がある人に限って自分をグイグイ出さないところは天才の共通点かも。しかし表舞台にもう出ないのは勿体無い‥見ておけば良かった。
Posted by ブクログ
「ただ、好きで続ける」
大切なのは、表現欲。表現者をいつ辞めるか考える間もなく、好きだから続けている著者の生き方から勇気をもらえる本です。私も著者のように、自分のため、自分を救うために表現を続ける人生で、表現を仕事にしようと目指す日々。知名度や人脈でなく、まずは実力を伸ばす20代にしようと改めて思えた。表現を続ける日々で、行き詰まったときにこの本に何度も出会って進んでいきます。いつか、小林さんともお仕事ができる日が来ると嬉しいです。素敵な人の素敵な言葉に出会える本です!
Posted by ブクログ
コントグループ・ラーメンズで、心に刻みつけられた表現の力。そのクリエイターである小林賢太郎さんの手記をまとめた一冊です。
これまで作品以外に目を通したことが無かったので、始めて裏方、考えの一端に触れることが出来ました。
読んだ感想は、小林さんらしさに詰まっている、ということです。
勢いのあるコントを描きながらも、絶対舞台上の一言、一動作には意図がある。
考えて考えて、それでいて、削りきった考えの塊が彼の舞台にはあります。
やっぱりそうかと、思うことしきりでした。
また、彼の表現に対する考え方が章ごとに紹介されるのですけれど、その言い回しが、昔読んだお坊さんの本にとてもよく似ていると気づきました。
小池龍之介さん、山口県のお寺の住職さんだったと思います。
彼の内省した、それでいて平易な書きっぷりに、小林さんの書き方が重なりました。
好きになる相手は何かしら共通点があるのかもしれません。私も内省してみます。
Posted by ブクログ
私が大好きだったコバケンが(今も好きですが)50歳を越えたオジサンになっていて、でもやっぱり凄いなぁ、好きだなぁと思わせられました。
表現者としての話だけれど、「悩みの種との向き合い方」、「感受性と、ストレスと、泣き寝入りの美学」は私の日常にも参考になる。
オリンピック開会式、見たかったな。
Posted by ブクログ
表現者の表現者たる所以がここに込められてる。
個人的に、小林さんは「お笑い」がやりたかったわけではなく.「コメディ」がやりたかったったんだなと思う。
だからテレビではなく、舞台が主戦場なんだろうな。
Posted by ブクログ
この本のここがオススメ
「独自に変なジャンルをつくる、というのにはメリットもあります。まず、始めた途端いきなりトップランナーです。僕が男子陸上102メートル走のタイムをとったら、どんなに足が遅くても僕は暫定世界チャンピオンです。そんな競技、誰もやってないんだから」
Posted by ブクログ
表現を生業とする人の視点に触れながら、自分の仕事や日常を見つめ直す時間になりました。
エッセイのような語り口で、肩の力を抜いて楽しみつつも、考えさせられる言葉が随所に。
「何かを嫌いにさせることが目的のものなんか、この世の中に一つも必要ないと思います」 この一文が深く心に残っています。