あらすじ
トップレスラーたちの「決意」の行動は美しい!
たったひと晩、たったひとつの出来事によって、人生がガラリと変わってしまう。うだつの上がらなかった男が突然日本中の注目を浴びるようになったり、不遇をかこっていた人間がいきなり大スターになって巨万の富を得る。子どものころに読んだおとぎ話の現象が、プロレスの世界では時々起こる。
その行動によって、時に新たなキャラクターを獲得し、その闘い絵巻によって観客を魅了していく。本書では選手と事件の解説、その事件から後にどのような影響・展開があったかを説明していく。ぜひ、「あなた(読者)が彼の立場に立ったら、同じように行動できるか?」という気持ちになって読み進めてほしい。
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Posted by ブクログ
日本のプロレスは、大相撲を廃業した力道山によって始められた。戦後の復興の中、街頭テレビでの勇姿に、国民は酔いしれた。
力道山の死後、高度経済成長の中、世界の強豪と渡り合った、東洋の巨人ジャイアント馬場。
モハメッド・アリと死闘を繰り広げるなど、ジャンルを超えた闘いで世間と勝負し続けた、燃える闘魂アントニオ猪木。
彼らに続くレスラーたちの、歴史的な分岐点を捉え、「自分の人生に置き換えたらどうなるか」という等身大のテーマで、切り込んでいく好著。
炎の飛龍。革命戦士。関節技の鬼。四次元殺法。剃刀戦士。虎ハンター。超人。完全無欠のエース。不沈艦。風雲昇り龍。エルボーの貴公子。格闘王。わがままな膝小僧。ハイブリッド・レスラー。ときめきのバージンレッド。暴走王。破壊王。涙のカリスマ。不死鳥。太陽の天才児。選ばれし神の子。レインメーカー。
そのとき、時代が動いた。
これから、どれだけ歴史に立ち会えるだろうか。
プロレスは、大河ドラマである。
そして、ゴールのないマラソンでもある。