あらすじ
昭和の初め頃。同じ屋敷の中で共に育った主(あるじ)の娘・なり子と、執事の息子・京伊知朗。仲の良い兄妹のようなその関係は、ある出来事を境に変化していくが…
※本紹介文は、コンテンツの4話目に該当いたします。
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Posted by ブクログ
短編集です。
タイトルに月の入る、「いつかの月であいましょう」「月のワルツ」はどちらも叶わない恋物語で切なかったです。
「いつかの月であいましょう」は病気での死別ですけど、不治の病でもこんなに明るくて印象的な彼と過ごして、お話の最後は里歩が別の男性と結婚してましたけど、次のステップに進むのは結構時間がかかったんじゃないかなって思いました。
「月のワルツ」はお嬢様なり子と執事の息子京伊知朗のお話で、お互いに好きなのに身分差で結ばれることは叶わず、2人の想いはオルゴールに閉じ込め、亡くなるときにそのオルゴールを開ける。
2人も素敵ですけど、なり子の旦那様も二人の気持ちを知った上で彼なりになり子を幸せにしたんじゃないかなって思いました。
ただ、こういうのってなり子の子や孫たちからすると、ちょっと複雑だろうなって思いました。