あらすじ
平安時代中頃、文明から隔離された小さな島「鬼島」。
トラゴは幼少時代、実姉「タナ姉え」と海辺で遊んでいるとき、自分のせいで「タナ姉え」を行方不明にしてしまう。
だが、それはトラゴの過失ではなく、一緒に遊んでいたもう一人の少年の過失だった。
トラゴと少年は共に罪悪感にさいなまれながら成長し、後に結婚するが、ある日「タナ姉え」に似た女が鬼島に漂流してきた…。
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Posted by ブクログ
白土なんかが描きそうな、割と本格的な中世日本で原始的生活をしている孤島での話。
全作品通して思うけど、この人の描く女性は健康的で筋骨逞しく、肉感的でとても魅力的だと思う。母性に溢れている。
コジューツと一緒でこれも連載しばらく「まあこんなもんかな」感覚だったけど、マナメの持ち込んだ仏像での仏教の存在の登場と、それ以降マナメの体型がどんどん仏像化していく辺りでちょっと目が離せなくなりました。
第31話の扉なんかちょっと僕鳥肌。
話の展開が進むにつれて、白土、諸星辺りが描いたらもうちょっと壮大だったかな?とは思わせたもののそういう不満はもう僕はラストで帳消し。
やっぱりこの人の女性の愛憎と生命力描写は凄い。この人にしか描けない。