【感想・ネタバレ】ウェブ時代をゆく ――いかに働き、いかに学ぶかのレビュー

あらすじ

現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために……。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ウェブ時代をゆく
いかに働き、いかに学ぶか

前著「ウェブ進化論」の思索をブログという道具を駆使して深めています。これからの若い人にエールを送っているとても感銘を受ける本です。
ウェブが進化してもうひとつの地球となった時の職業、リーダーシップ、知の集積、組織論が、著者の経験や知見を交えながら語られます。著者が何度も書いているように、非常に楽観的でポジティブな論調です。しかし楽観的であることを意識しつつも新しい可能性を提示することによって若い人への頼もしいエールとなっています。
竹蔵が勤めている外資系の会社では、「どんな人でも、立派な仕事、創造的な仕事をしたいと望んでおり、適切な環境があれば、必ずそうなるものだ。」という理念で会社が運営されています。こういったシリコンバレーのマインドセットが本書の中でも語られ、進化したウェブの世界でのある種の共通のマインドとなるのではないかと著者は考えているようです。
いづれにしても、これからの半世紀くらいでもうひとつの地球に人類の叡智が整理・集積された時にどういった変化が起こるのか?WEB2.0という概念を超えた想像できないような新しい知性や組織によって全く新しい地平が開拓される可能性を思うとわくわくしてくると共に、これからの自分自身の働き方、目標設定の仕方に関してとても良い刺激になりました。
若い人(若いと思っている人)に是非読んでもらいたい一冊です。

竹蔵

0
2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく面白い。

高校1年の娘が、高校から進路…大学選択、職業選択の参考にと紹介されていた本の一冊。

「好き」を見つけて育てるための思考法…
「ロールモデル思考法」
「好きなこと」「向いたこと」は何か漠然と自分に向けて問い続けても、すぐに煮詰まってしまう。その答えを外界に求める。
直感を信じて、外界の膨大な情報に身をさらし、「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。
自分の内から湧き出てくる何かが具体的に見えずとも、「ある対象に惹かれた」という直感にこだわり、なぜ自分がその対象に惹かれたのかを考え続ける。たくさんのロールモデルを発見することで、自分の志向性について外側の世界からはっきりとした形で顕われてくる。
    ↓
「生きるために水を飲むような読書」
「読書」は、「自分の志向性の発見」のための道具

「ブログ」を書く
「ネット上で面白かったサイトにリンクを張りつつ感想を書く」
人や本やニュースなどの情報との出会いの中で感じる「面白かった」という直感
「自分と波長の合う信号を探す」
ブログで記録し続けることは、ロールモデルの引き出しを増やしていく。
「人を褒める能力」=「ある対象の良いところを探す能力」
批判ばかりをすると、思考回路がネガティブになり、自己評価も低くなる。けなす対象は自分にとっての雑音。それにかかわり粗探ししている時間はもったいない。

上記に部分に、すごく共感した。
最近、読書本を読むと、一度の読書で内容を頭に入れるために、ラインを引いたり、メモしたりという方法の本を何冊か読んだが、ピンとこなかった。同じ本を読んでも、人それぞれ、引っかかるところが違う。自分発見のために読書している。本で読んで、「そうそう、そうだよね~」と思うと嬉しくなる。まさに、「生きるために水を飲むような読書」を私はしているのだと思った。

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2020年03月25日

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