あらすじ
町の有力者の娘が殺害され近江敬次郎の罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。長い時を超えて張り巡らされた呪いがついに早瀬の町を焼き尽くすのか?! 全ての謎が鮮やかに解かれる怒濤の書き下ろし完結編!
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Posted by ブクログ
「長い腕」シリーズ3作目。
これで完結と聞いていたので着地点が気になっていたけど、そういうことだったのね。
石丸さんの存在が気になっていたのですっきりはしまかな。
Posted by ブクログ
近江敬二郎が仕掛けた呪いが、現代で出版物として世に知れ渡り、SNSで炎上するとは、仕掛けた近江敬二郎もあの世で驚いてるんではないでしょうか。
そんな隔世の感を禁じ得ない世になっても生き続ける近江敬二郎の技術と怨念。二作目では影を潜めた感じがありましたが、最終作にして身体の芯から冷えるような恐ろしさを再度味わえて大変満足いたしました。
Posted by ブクログ
話の流れや伏線の回収などとても良かったと思えるのに、いまいち話に入り込めなかったのは主人公をはじめ登場人物に魅力がなかったせいかもしれない。近江敬次郎の呪いという線では第1話が一番良かった。
自分も日本人に生まれたからには、日本家屋の建築の素晴らしさを少しはわかるようになりたいものだ。今の自分では歪んだ屋敷にも気づけないかと思う。
Posted by ブクログ
事件の解決と共に、敬次郎の呪いもある意味完結して思わず溜め息が洩れる。
違う場所違う時代で彼に縁を持つ者たちが動き、その想いが時を越え繋がってゆく様は見事で重厚。
結局最後まで触れられなかった敬次郎の胸の内が一番のミステリーでありパンドラの匣なのだろう。その匣は彼の死で放たれてしまったが、残った一抹の希望が汐路の父のような存在だったのかな。