【感想・ネタバレ】さよならの次にくる〈新学期編〉のレビュー

あらすじ

名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は2年に進級、そして迎えた新学期。曲がり角で衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男につけられているという佐藤さんのために、葉山君は柳瀬さん以下演劇部有志の力を借りてストーカー撃退に奔走することになる……。第5話「ハムスターの騎士」ほか、職員室から鍵を盗み出す役目を押しつけられる羽目になった葉山君の悪戦苦闘を描く「ミッションS」などを収録。山あり谷ありの学園探偵ライフを満喫(?)する葉山君は、やがてある意外な真実を知ることに……爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む、コミカル学園ミステリ、後編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 あまり詳しく感想を書くとネタバレになりかねないが、前作そのものが伏線になっていてそれを全部回収していくのに驚いた。前作を「別れ」を強調した学園ミステリーとするならば本作は「新たな出会い」を強調した学園ミステリーという様で面白かった。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の続きとして完結。探偵役の彼が卒業した後、どのような展開になるのかと思っていたが、基本的には探偵は出てくるんだな。もともと達観したキャラだったが、磨きがかかった。

それにしても伏線回収しまくった。前巻で感じたむずむずが今回もなくはなかったが、卒業式での物悲しさとは違ってちょっと春らしい雰囲気のせいか、ちょっと元気がでる。そしてそれ以上に伏線を回収していくさまに感動を覚えた。これぞ連作短編の良さ。

無理な設定もあるにはあるが、それが吹っ飛ぶくらいの読み応え。個人的にはここ数年で一番かもしれない。ちょっと過大評価だろうか。でも2巻にわけて、雰囲気を少し変えるなどもおそらく狙いだろうし、年末にいい作品を読めた。幸せ。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後編にして新しいキャラクターが登場するので、これでちゃんと解決するのか?と心配になるが、全てがパタパタと収まるところに収まる最終盤は読んでいて気持ちよかった。
難を云うと、シリーズ後半はすっかり伊神さんが主人公になってしまったが、最初はそんな感じの登場でもなかったので、脳内でのビジュアルがかなりもっさり系男子高校生で設定されてしまっていて補正が大変だった。可憐な美少女?という感じで想像していた渡会千尋ちゃんはストーカー化しちゃうし。
このシリーズはこの先も続くのかー、どうしようかなあ、読むならかって読む?と迷う程度には面白かった。買うかな。

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2023年01月30日

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ネタバレ

葉山くんと佐藤さんがうまくいっちゃったら柳瀬さんのポジションが微妙になっちゃうからねえ。『卒業式編』でいったん収束したかに見えた伊神さんの話が『新学期編』の出来事とうまく絡んで二度美味しい。

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2020年03月15日

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ネタバレ

後編。

卒業しても伊神さんは伊神さんですね!!!
デビュー作からめきめき面白くなってる気がする。
今回も連作と見せかけて(いや連作だけど)長編。すごかった。

なんちゅう中学生だ。

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2021年04月15日

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ネタバレ

つながってるんだろうな、と思いながら読んでいた短編が、やっぱり全部つながっていて、伏線が回収されて。
全編通して伊神さんのはなしだった。

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2019年04月12日

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ネタバレ

卒業式編・新学期編を合わせての評価・感想。

未読の方へ 一見、連作短編集に思えるかもしれませんが、卒業式編・新学期編の2冊を合わせて1つの話。あいだをおかず、一気に読むことをお奨め。

こんな構成とは思わず、ゆっくり読んで、私は失敗。連作「短編」であればものたりないと感じたところも、全体を通すとしっかりと意味がある。心地よい驚きを感じた。

「曲がり角でごつん」「そんな 特殊なもの/マニアックなところ ではなく」 最高!

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2016年05月28日

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ネタバレ

なるほど、こういう仕掛けな。

学園小説、ラノベ、日常ミステリーとしては良い出来じゃないかなぁ。複数の謎解きがラストに向かって収束していく様は読んでいて「片付けすっきり収納術」な気持ち良さがある。リアル世代(高校生・大学生)なら日常に期待を寄せる事もできる淡くて甘酸っぱい恋物語もほどよく風味を利かせているし、ちょっとした冒険心もコチョコチョと刺激されるし。

問題は前半1冊を読み終わってもやってこない物語に引き込まれる引力がやってこない冗長さが難点か?飽きっぽい人なら「こりゃアカン」と放り出すかも知れない。いっそ分冊止めた方が良いのかも

ってことで、☆4はこの巻のみの評価、卒業式篇と併せての評価は☆3.5かな

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2014年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前編となる卒業式編での違和感や、思わせぶりな断章が一つの線となり繋がっていく、その過程が面白かったです。

このシリーズの特徴である軽快な雰囲気と、真相の重さとの対比も鮮やかで、甘さと苦さ、そして爽やかさを内包した物語に引き込まれました。

次作以降も楽しみにしています。

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2025年10月04日

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