【感想・ネタバレ】とりつくしまのレビュー

あらすじ

死んだあなたに「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。そうして母は息子のロージンバッグに、娘は母の補聴器に、夫は妻の日記になった……。すでに失われた人生がフラッシュバックのように現れる珠玉の短篇小説集。

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読み終わった後、大切な人に自分の想いを伝えたくなる…
切なくも、優しい気持ちになれること間違いなし! の10話から成るショートストーリー。

この世に未練を残したまま、生涯を終えた人の前に突然現れる『とりつくしま係』。
主人公たちは『とりつくしま係』との契約により、大切に想う人の近くで
なりたい“モノ”として存在し、もう1度だけこの世を体験することが出来るという。

愛する家族、憧れの先輩、お世話になった人達の元へ“モノ”として戻った主人公たちは、
残された人たちと再び時間を共有していく…

作者の一つ一つの言葉選びが絶妙で、“モノ”目線で見る世界も新鮮で良い。
また一話ごとに語り口が変わり、主人公から放たれる言葉や感情が心にスッと入って来ます。

タイトルだけではストーリーの想像が付きにくいですが、
目の前にある細やかな幸せと人を大事に想うことを再確認させてくれる素敵な一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

妹からコメント付きで勧められて読みました。
とてもあったかい気持ちになれる短編小説。
亡くなってからのことは誰もわからないけど、こう言う考えもあるのか!と私は嬉しかったです。
また、物を大切にすることの重要性を改めて感じました。
大切な人がどんな形であれそばにいてくれたら、、見守ってくれていたら、、
死に対するマイナスイメージを少しでも払拭してくれる、そんな作品でした。

0
2024年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とりつくことができても現実世界に介入ができず、見ることしかできない。これってとりつくことができないことよりツラい気がする。それを思うと、ロージンを選んだ1人目の母親の方は、切ないけれどもすごく良い選択をしたなと思う。

0
2025年01月21日

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