【感想・ネタバレ】報道の脳死のレビュー

あらすじ

なぜ「彼ら」はここまで無能で無力な存在になったのか。大震災と原発事故報道においても横並びの陳腐なネタを流し続けた新聞とテレビ。緊急時に明らかになったのは彼らの「脳死」状態だった。パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在……役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥である。新聞記者、雑誌記者、フリーをすべて経験した著者だから下せる「報道の脳死」宣言。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

実にいい本だ。ジャーナリズムの本質をわかりやすく的確に伝えてくれる。

ジャーナリズムとは、独立した公平な取材によって、権力から自由であるための情報を市民に提供することだという。

ジャーナリズムを実行するのは誰にでもできる。組織でも個人でもいい。とにかく上記の原則が守られていれば。という視点にものすごく納得。

日本のジャーナリストには、上記のようなプリンシプルがない。というのは違っていて、個人的には優れたジャーナリストでも、組織のなかに入るとその技能を十分に発揮できないらしい。

これからネットで活動するフリーな記者が増えるのだろうか。



あとで投げ銭しに行こう。

0
2012年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

報道について質の低下が叫ばれて久しいと思います。記者会見やメディア向けイベントに出席することが「取材」とされ、自ら疑問をもち取材をするということが減っていること、専門知識を組織全体として使うことができない姿を通じて「脳死」という言葉を使われています。
「蘇生」の可能性についても少し触れられていますが、それを読むと報道機関そのものの「蘇生」の可能性はほとんどない(というよりさじを投げている状態)ようです。もう日本のマスコミに「ジャーナリズム」を期待するのは無理なのでしょうね。

0
2012年08月05日

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