あらすじ
16歳の華が入院生活を終え自宅に戻ると、19歳の兄・太郎は「引きこもり」になっていた。兄を立ち直らせるため、華は無理矢理に新聞配達のアルバイトを始めさせる。太郎は心を開き始めるが、華の病は再発し帰らぬ人に。華が語った、新潟県小千谷市の花火大会「片貝まつり」への“思い”を胸に、太郎は花火作りを始める。実話を基にした感動作を、「東京バンドワゴン」シリーズで注目を集める著者が完全にノベライズ。
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Posted by ブクログ
小千谷の田園風景を思い出しながら読む。
映画はもっと画面でみせられるんだろうけど、小千谷な空気がイマイチ感じられなかったのが残念。
異様に元気なハナちゃんと、それに引っ張られながら自分の居場所を探してる太郎くん。
「登場人物が死んだのが悲しくて泣くのは感動じゃない。」って、小学生の頃に庄司陽子の漫画を読んで決めたけど。
太郎くんの前向きになっていく姿にも涙。
「これからも『お兄ちゃん』って呼んでよ。ずっとハナの兄貴でいたいから」
本当にみんなこんなにイイ人?なんて思ってしまうけど。
一人称でもあまり掘り下げない距離の取り方が絶妙な感じ。
いくらでもジメジメウジウジできそうなだけに。
爽やかな読後。