あらすじ
マーケティングマインドとは、顧客に「買う理由」を提供すること。顧客に喜んでもらいたい、驚いてもらいたいという気持ち、すなわちマーケティングマインドを常に忘れないようにすれば、顧客に「買う理由」を提供できるようになる。
例えば、BMWのチーフデザイナーは「どんな車に乗りたいですか」と聞くのではなく、7シリーズのような高級車に乗るのはどういう人なのかを徹底的に考え、その人たちが求めているデザインを想定する。
「BMWは顧客の声を聞かない」「ユニクロのターゲットは広くて狭い」「経済危機で売上を伸ばしたウォルマート」……。
豊富な事例、エピソードから、マーケティングの重要なテーマ、キーワード、そして新たなトレンドを学ぶ「教科書」。
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Posted by ブクログ
外資系コンサルティングでコンサル業務に従事する著者。パルコにてマーケティング業務も経験。
本書は、小難しいマーケティングの知識本ではなく、、、顧客に対してどのような姿勢・行動を取るべきかということが分かりやすく書かれています。
様々な例を用いて、何故この会社は生き残ることができたのか、今顧客にどのような視点をもつ力が必要とされているか解説されています。
読んだ感想としては、売り手は常に自分自身のポジションに敏感になり、変化していく顧客・市場に柔軟に対応していかなければ、生き残れないということ。
顧客の気持ちを先回りできるようになることがマーケターにとって重要だということを理解できました☆
Posted by ブクログ
非常に参考になりました。
以下、自分用メモ。
初めてモノに出会う新鮮な顧客は減る。だから新しい顧客争奪戦になり、広告投資の効率は悪化する。従って何度も買ってもらうため顧客満足という視点が重要になる。
トレンドの波には、①非常に長い不可避のトレンド「大きな波」②時折起きる揺り戻しのような小さな波「揺らぎ」③全く関係ないその場限りの流行「ノイズ」の3種類がある。
基本的に八方美人はありえない。
STPをしっかり取ることが大事。でも「購買関与度」が低い製品はそれでもいいかも。
しかし細分化の行きすぎ、ロジカルにSTPを分ける結果他社と似かよる限界がある。
製品やサービスの開発には①マーケットドライビングと②マーケットドリブンがある。
顧客の声を聞く再生の方法
①売り上げ現象の要因は何か
②その要因を引き起こしている根源的要因は何か。
③ブランドの潜在力はどのぐらいあるか
④潜在力を最大限に発揮させるにはどう改革すべきか
マーケティングのROIを計測するのは困難。
従って、現在もある程度役に立っているという前提で、「改善」の視点で取り組む。
そのツールとし「パーチェスファネル」を利用する。
①ブランド及び商品の認知
②ブランド対する全体的な意見
③購買考慮
④購買意図
⑤市場シェア
と各段階における現象の割合を確認し、課題のある段階に適応したマーケティング施策に投資するという考え方。
これにより、目標が達成されているにも関わらず大量の投資をしているところから原資を引き上げ、より課題の大きいところへ投資することでROIを改善する。
Posted by ブクログ
外資系コンサルファームで働く実務家による著作。
内容はタイトル通りです。
さすが実務家が書いているだけあって、日本のマーケティング書にありがちな現実離れした理論ガチガチの本ではなく、卑近な例もたくさんで非常に読みやすい。
あまりマーケティングになじみがないけど興味はあるという人には第一歩としていいと思います。
「マーケティングとは買う理由を与えることである」
「変化の兆候にいち早く気づくためには定点観測を続けるべき」
なるほど。一理あると思わされます。
Posted by ブクログ
この本は、これから社会人になる方やマーケティングを学ぼうとされている方への、いわばマーケティングの入門編です。
が、しかし。
中年のわたしが読んでも目からウロコの事ばかり。そうです。時代とともにマーケティングは、変わっているのです。
つまり、誰が読んでもためになるマーケティングの本です。是非ご一読を。
Posted by ブクログ
マーケティングの考え方について記された良著。
メモ
・常に成功社であろうと思ったら、断面で切ったマーケティングを考えること。時間の概念を超えたマーケティングマネジメントの両方が必要
・変化の波には3つある。不可逆な大きな波、揺り戻しのある揺らぎ、理論的背景を伴わないノイズ。
これを見分けて対応を考える。
年の成り立ちや人口統計がこれを見分けるヒントに。
・定点観測も上記を見極めるヒントに
・オーダーをゲットするのでなく、マーケティングによりオーダーを作り出すこと
・顧客に買う理由を提供することがマーケティングマインド
Posted by ブクログ
マーケティングに関する”エッセイ”と著者自身が位置づけているように、教科書的なマーケティング理論の解説ではなく、マーケッターである著者自身の経験と見識を綴ったもの。素人向けの読み物としては非常に面白い。
マーケティングを突き詰めれば、「何を誰にどうやって売るか、そのどれかを独自のものにすること」である。ヒットの確率を上げるために後戻りしない確固たるトレンドを把握したり、独自性を追求するためにSTPを理解したり、顧客に買う理由を与える視点を持つことなど、基礎的な作法が網羅されている。
Posted by ブクログ
マーケティングマインドをどう磨くか?
→変化の波とは、
1.非常に長い不可避のトレンド
2.トレンドの中で時折揺り戻しのような揺らぎ
3.まったく関係ないノイズ
変化の方向ではなく変化率を見る
ある人にとっての一番を提供を提供しない限り買ってもらえないからこそ、セグメンテーションが必要
ポジショニングと自社の強みを一致させる
顧客は希少財であり、一回気に入ってもらった顧客をいかに放さず長い関係を築くかが大事
Posted by ブクログ
マーケティングという分野に興味を持っている方(未勉強)、
そしてマーケティングの勉強をちょっとだけ始めた方
これらの方にとってはよい教科書となるでしょう。
4Pだの4Cだの専門用語を知らずともマーケティングの考えとは
どのようなものなのかを学ぶことが出来ますし、内容にも
企業の実例が多く載っておりますので非常に分かりやすく読むことが
できます。
マーケティングを少々かじった方にとっても、教科書で学んだ難しい
専門用語だけでは実践できないことを実感するでしょう。
いかに現実に反映させることができるのか、をこの本で学ぶことができます。
さらに言うなら、マーケティングなんて分からん! でも売上をあげたい!
という人にとっても学ぶべき所はとても多い本だと言えます。
営業職は必読ですね。
Posted by ブクログ
知人に勧められて借りたマーケティングの入門書
マーケティングにも興味があったのでちょうど良かった
著者は、パルコから日本総研とかを経てブーズ・アンド・カンパニーっていう外資系コンサルに現在所属している人
そでの部分の紹介によると「知の編集作業」って言葉が出てきていることを考えると、この人も松岡正剛好きか!?
全然関係ないけど、松岡正剛さんの本も今度また読まなきゃ、だな
で、内容はというとマーケティングの技術、というよりはマーティングをする上での考え方を教えるための本(まあ題名通りだ)
以前の「あなたの説明はわかりやすい」と言われる本の感想でも書いたけど、これも構造が非常に分かりやすい
まず第一章の始めで、著者自身の「財布を落とす」という経験談で惹きつけておいて、第一章の他の項でこれから説明することの概略を匂わせている
「マーケティングマインド=顧客の視点」
理論よりも重要なのは普段からいかにマーケティング的な視点で物事を見ることであるとする「ストリートスマート」
「差別化」、
「時間の概念を加えたマーケティングマネジメント」
「「誰に、何を、どうやって」を常に考えること=4P」、
「顧客満足度」、
「あえて顧客の声に耳を貸さないこと」
などのことだ
そして、それらの考え方を、表現を変えたり、以下の様な理論を具体例を元に紹介したりして説明している
理論については、
STPやブランディング、市場密着型と市場駆動型マーケティング、要因別売上分析、CRM、FSP、マーケティングROI、パーチェス・ファネル、プライシング、プライス・センシティビティ
などを挙げていて
具体例では、
ユニクロとかダイソン、BMW、ユーミンとサザンやパルコ時代の自身の経験
などを挙げている
その上で、「現在、「モノが売れなくなっている」と言われているのは実はマーケティングの考え方そのものが、過去のやり方に縛られているせいなのではないか」と言ったことまで踏み込んで書いている
マーケティングがどういうものか、どういう考え方なのか、そして現在どうなっていくべきなのか、 なんとなく今まで自分がイメージで捉えていたものが分かりやすく、かつ理論や具体例を元に書かれていてためになる本だった
また、「面白そうだしマーケティングについても勉強しよう」、と思わせてくれるような本だった
Posted by ブクログ
マーケティングの第一歩とは顧客の気持ちが分かること。
顧客は限られたお金をどのように配分すれば自分が一番楽しめるのかを考える。直接のコンペティターのみに目を向けても無駄。
マーケティングとは満たされていないニーズを満たすこと。人々が欲しがるもので、なおかつ他の人が提供できないものを探すこと。そうすれば成功する。
今日本では生活が豊かになり、少子化が進行し、初めてどのモノに接するという顧客は減っている。
Posted by ブクログ
所謂ガチガチなマーケティングを説くのではなく身近な企業を例に市場動向を読み解く力、マーケティングの考え方を教授してくれる良書。
・ターゲッティングは欲を出さずに自分の得意分野を攻め続けることが大事。
・ターゲッティングは綿密に。何を、誰に、いつ、どこで、どうやって?
・ブランドマネジメント
・マーケットドライビング=BMW(顧客の声を聞かない)
所感としては、ホリエモンの言う通り「他人のマネをしても新規ビジネスにならない」ということ。
Posted by ブクログ
タイトルだけで選んで読み始めたのに、この手のジャンルの本にしたら読みやすくてビックリ!具体的な会社名を挙げた実例と、マーケティング用語のバランスも絶妙。仕事がマーケティング専門ではないため、なかなか参考になる本にめぐり合えないでいたけれど、この本は読書中に思わずメモを取ってしまうことが何度もありました。久しぶりに仕事に応用できそうな、良い本に出会いました><
Posted by ブクログ
マーケティングの教科書のようにノウハウや手法を解説するのではなく、『マーケティングとは』を題材にまさに『マインド』の部分を掘り下げていく。
マーケティングの種類は解説しているが、必ず『何故それなのか』もしっかりを説明してくれているため、「なるほど、このマーケティング手法はこういう理由があるから利用しているんだな」と納得できる。
明確に書かれてはいないが、マーケティングに興味を持つにはうってつけの一冊であり、本当の意味での入門書ではないだろうか。
Posted by ブクログ
マーケティング面白い。moment of truthは納得。street smartは魅力的。COACHの社長の言葉「経営にはマジックとロジックが重要だ。」定点観測やってみたい。
Posted by ブクログ
目的
マーケティング思考を強化する為に、何を具体的に習慣化するかを学ぶ。
・本、雑誌、映画は、新聞は系統的かつ大量に読む
映画
・バイクに関する映画
大脱走、愛と青春の旅立ち、世界最速のインディアン
MAD MAX、さらば青春の光、ハーレーダビッドソン&マルボロマン、MI2、
・ある街に関する映画
・ワイン(モンドヴィーノ、サイドウェイ)
Posted by ブクログ
堅苦しい専門書ではなく、丁寧でありながらユーモアたっぷりの著者の文書が素晴らしく、エッセイ風にマインドを説いていくあたりがとても読みやすいです。
(各章の合間には著者オススメ映画などのコラムもあります)
内容は、多用な職歴を持つ著者(現在はBooz&co.のヴァイスプレジデント)の体験談を中心に豊富な具体的事例を紹介しながら、これまでのマーケティング(マス広告など)から現在のマーケティング(パーチェスファネルやブランドなど)をおさらいし、結局は「お客様のことをどれだけ知ることができるか」「お客様を満足させるにはどうしたらよいか」というお客様の立場に立ったマインドが重要であるということが述べられています。。
「お客様を満足させる」という目的は時代が変わっても変わることはありませんが、この目的を達成するためのアプローチは時代や価値観に合わせて変えていかなければならないとのこと。
また、モノが無い時代は顕在化した不満を解消することは容易でしたが、モノがあふれた現在(先進国)では、顕在化した不満は少なく、どの商品も横並びになりがちでモノの売り方が非常に難しいのです。
そこで(特に)日本の企業は一粒残さず顧客の声を商品に取り入れまくって機能や技術をとにかく進化させて差別化を図ってきましたが、グローバルで見れば、特に成長著しい新興国においてはそれが自社の競争力を落としていくことになっているのだとか。
こういった事実を踏まえ、著者は今後の日本企業の存続を危惧されてもいますが、「本当のグローバル化」をマーケターが受け入れ、変えていくことが必要だと述べられてます。また、「顧客の声を聞く」といってもすべてを聞いていては上述のようないらないものが多すぎる商品になってしまいます。この顧客の声の「聞き方」に関する考え方はなかなか目から鱗でした。
Posted by ブクログ
ブーズ・アレン岸田さんのマーケティング本。
いわゆる古典的な「分析→STP→4P」という流れではなく、
古典的な手法はおさえた上で
著者独自のマーケティングの考え方を展開している。
ですので、やや中級的な位置づけでしょうか。
とても分かりやすい文章なので、
一見わかった気になってしまうのですが、
著者の考え・主張が「分析→STP→4P」の
どこに位置しているのかを考えながら読むのが
より理解が深まる本だと思います。
元パルコの人だけあって、
実例もファッションに関わることが多くて、
読む人を飽きさせない本でした。
Posted by ブクログ
ただそれだけを提供するだけでは、顧客には良さが分からないので「あなたはこれを買う必要がありますよ」という「買うための理由」を作り出してあげるのがマーケティング
マーケティングとは、満たされていないニーズを満たすこと。人々が欲しがるもので、なおかつ人が提供できないものを探すこと。そうすれば成功する(フィリップ・コトラー)
→要するに、顧客を喜ばせつつ、差別化しないとダメ
Posted by ブクログ
マーケティングの入門書として読んでみた。
マーケティングについて、ぼんやりとイメージを掴むには十分。
マーケティングはセンスが必要だが、地道で身近なものだ、というのが新たな発見。
Posted by ブクログ
マーケティングマインドという言葉が良い。大切にしなくてはいけない。
読み物として感銘は受けるが、本としては整理し切れていない感がある。マインドとして心に突き刺さって残っているのるのはやはりドラッカーの言葉達。
Posted by ブクログ
「マーケティングマインドの磨き方」というタイトルはよくできてると思う。この本は理論寄りでも実践寄りでもなく(後半はともかく)、有名企業の成功例を列挙しながら、顧客のニーズにどう応えるこをあくまで著名な成功例に即して述べていく。セグメンテーションとかいろいろ書いてあるけど、著者も認めている通り、STPにも限界がある。そして有名企業の通りにやれば成功する訳でもない。登場する企業もファッションとか車に偏っていて、消費者の嗜好と勝負するような業界(それこそマーケティングがモノを言う世界なのだが)においては面白い読み物として読めるのではないか。マーケティングマインドというが、よしウチもとやる気にはなると思う。
後半も広告予算の切り方とか関連のお話が続くが、全体として散漫になった感が否めない。前半のマーケティングモチベーションアップ話+アルファで充分だったのではないだろうか。冒頭にわかりやすい銀行や携帯電話業界の批判をもってきているけど、異質な業界でしかも利便性の批判を繰り広げても、本論とは関係のない感情論でしかない。
Posted by ブクログ
元パルコ、コンサルティングのマーケティング本。
顧客に喜んでもらいたい、驚いてもらいたいという気持、
すなわちマーケティングマインドを常に忘れないようにすれば、
顧客に「買う理由」提供できるようになります。
読みやすかった。