あらすじ
効果的な「場」づくり、「場」のかじ取りが、企業の競争力の源泉になる――。経営学における「場」の研究の先駆けとされる著者が、『場のマネジメント』の議論をさらに一歩前進させる。
【主な内容】第1部 場の論理とメカニズム/第2部 場のマネジメント/第3部 場のパラダイム
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Posted by ブクログ
トップダウンによる指揮命令系統だけでは、組織は動かない。これを動きださせるような組織文化の醸造が必要で、私の理解では、これを「場」と呼ぶ。この場は、定義から明らかなようにトップダウンではなく、ボトムアップ的アプローチである。しかも、創発的にしかつくれないことも明らかだろう。これをトップからマネージメントする方法を示すのが本書の趣旨である。 本書の指摘を待つまでもなく、矛盾を含んだアプローチであるため、実行は難しく、卓越したトップのリーダーシップが必要となるが、これを作り出せた組織が強くなることは、疑う余地がない。 すべてのマネージメントにお勧めしたい良書である。
Posted by ブクログ
いくら経営者が優秀だったとしても、社員一人一人が十二分に力を発揮できなければ、
業績を出すことはできない。そんな社員が働く「場」を論じた本。
たまに、全員が活発的に発言をし(それが否定ではなく)、どんどんアイディアが湧き誰もが
そのアイディアに感化されて、また活発的に発言を…。というサイクルが回り、素晴らしい結果が得られるときがある。
それには、会議場所・彼らのテンション・アジェンダ管理など回す側がやらなければならないものは多い。
Posted by ブクログ
理論は第一部、実務は第二部。とくに場の運営ともいえる場のかじ取りのマネジメントは組織開発、ファシリテーション領域において参考になる。すごく濃いかつ読み辛いので、自身の生かしたい領域の部分を読み込むのが良い。
Posted by ブクログ
修士論文作成時に大幅に参照しました。経営者として、ありていに言って仕舞えば、従業員を経済活動としてコントロールするわけですが、その方法はダイレクトなものではなく、皆の協働を促す場創りである、という指摘。
Posted by ブクログ
内容が濃いのでよむのが大変。各チャプターのハイライトとグラフ、要約をさきによむと理解しやすい。日本流、田舎流とは合わないと思う、あと少なくとも優秀かヤル気の有る人材が幹部以外で十人は必要な理論。駒が揃ったら精読したい。