【感想・ネタバレ】脳・心・人工知能〈増補版〉 数理で脳を解き明かすのレビュー

あらすじ

【AI研究の基礎を築いた世界的権威による、あの名著の増補版が登場!】

「いまの生成AI、深層学習の興隆の源流は日本にあった。さまざまな重要な発見を世界に先駆けて成し遂げた伝説的な研究者・甘利俊一氏の著書。宇宙から始まる大局観のなかで脳の仕組み、学習とは何か、そして現在のAIを紐解き、未来に思いを馳せる」松尾豊(東京大学教授・人工知能研究者)

「このような知識の宝庫のような一般書を手軽に読めるのは、まさに時代の幸運と言えよう」ーー合原一幸(東京大学特別教授・名誉教授)本書「解説」より

2024年、ノーベル物理学賞が人工知能分野に与えられた。
生成AIの登場に象徴されるように、いま人工知能は飛躍的な進歩を遂げている。
本書は、現在の「人工知能の源流」を築いた著者が、脳とAI研究の歴史を辿り、その仕組みを解説。
数理で脳を研究するとはどういうことか。
脳とは何か。心とは何か。人工知能は心を持つのか。
宇宙の始まりから脳の誕生、人類の未来までを展望しながら、「人工知能と人間」の本質に迫る。

〔本書の内容〕
第1章 脳を宇宙誌からみよう
第2章 脳とはなんだろう
第3章 「理論」で脳はどう考えられてきたのか
第4章 数理で脳を紐解く(1)~神経興奮の力学と情報処理の仕組み
第5章 数理で脳を紐解く(2)~「神経学習」の理論とは
第6章 人工知能の歴史とこれから
第7章 心に迫ろう
第8章 現代AIの基本技術 ~深層回路網と生成AI
第9章 深層回路網と生成AI ~AIは心を持つか
第10章 AI時代の文明と社会
解説 〈数理脳科学が切り拓いた人工知能への道〉合原一幸(東京大学特別教授/名誉教授)

*2016年に刊行された『脳・心・人工知能』の内容に、新たな3章を加筆。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

情報工学を専攻する身でありながら、受験で選択するまで正直興味なんてなかったAI,情報系の話だったが面白かった。BP法の源流が日本にもあるとは、正直驚嘆した。私も率先してBP法によるネットワークを甘利・ホップフィールドネットワークと呼称していきたいと強く思ったと同時に、情報幾何への興味も強くそそられた

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

 宇宙から始まり、進化、脳、数理脳科学、人工知能(AI)と展開していくスケールの大きさには驚き。しかし、前半は数式なども出て来て少し難解。しかし脳の仕組みの分析がAIにも繋がっていく説明は分かり易い。AIに意識はあるのか?意識とは何か?との説明は刺激的。意識とは「自分が今何をしようとしているのか、自分でわかっていること」とは成程。AIは意識しているのではなく、単にデータに基づいて論理的なパターンの回答を示しているだけ。そしてAIに感情はあるのか?喜怒哀楽はAIにはないが、喜怒哀楽を持っている極めて上手なフリをしているのだ!本当にその通り。未来においてAIが仕事をし、その稼ぎで人類は仕事をせずにベーシックインカムを得られるようになったとして、それが人類にとって幸せなのか?には参った!!仕事が無くなると遣り甲斐、生き甲斐はきっと無くなってしまうのだろう。

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2025年11月12日

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