あらすじ
マリアナの制空権を巡る攻防に敗れた第一艦隊は、サイパン死守のため敵補給線の分断に戦術を転換する。敵輸送船団を捕捉殲滅すべく、残存勢力を結集しサイパンに向かうも、そこにいたのは予期せぬ米高速戦艦部隊だった。これを奇貨とし、重雷装鑑「大井」「北上」が夜陰に乗じて先制攻撃。急遽実戦投入となった禰式翔竜により、ノースカロライナ級撃沈を含む大戦果を上げる。一方、米太平洋艦隊前進基地メジュロ環礁に進出した翔竜搭載の伊五四潜が、わずかな護衛を伴う鈍足の大船団を発見! 単艦追尾に入るが……。
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Posted by ブクログ
前巻でメジュロ環礁襲撃が予告されていたので、「もしかして竜巻作戦!?」なんてことを思っていたら、こう来ましたかという感じ。なるほどねー。
輸送船団を追う潜水艦が見えない相手の意図を推理していく過程にかなりページ数が割かれているのだが、これが非常によく「戦場の霧」を表現していて、さすがだなぁという印象。きちんと日本海軍の潜水艦の重油漏れがひどかったことを描いている点も好印象。
下巻は年内刊行予定らしいので、楽しみに待ちたい。