【感想・ネタバレ】役所のしくみのレビュー

あらすじ

大学教授が市長になって、わかったこと――。
身近な存在なのに、実はよく知らない「役所」の組織、仕事が理解できる地方自治の入門書。

私たちにとって、身近な存在なのに、実はその実態をよく知らない組織が市町村などの「役所」です。大学教授だった著者も、故郷の市長になってみると「えっ、そうだったの!?」の連続でした。

本書はそんな「役所のしくみ」を豊富な具体例から解き明かします。読めば「なるほど!」の連続で、役所で働く人、地方議員や首長を目指す人だけでなく、役所の組織や仕事に関心があるすべて人に役立つ内容です。


あなたは、以下の疑問に、いくつ答えられますか?
・市町村と都道府県の役割はどう違う?
・市町村の「平成の大合併」は、なぜ行われた?
・役所では「お役所仕事」「前例主義」だと聞いたけれど、実際はどう?
・市町村長と市町村議会は、どのような役割を担っている?
・市町村長や地方議員はどのような活動をしている? その待遇は?


【目次】
第1章 役所勤めはつらいよ
第2章 そうだったのか地方自治体
第3章 首長(くびちょう)と議会が2大プレーヤー
第4章 地方自治体は常に財源不足
第5章 役所が取り組む「施策」とは
第6章 首長になる前に知っておきたいこと

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Posted by ブクログ

役所のことをもっと理解したいと思い読んでみましたが、大正解な本でした
これで役所の人たちとより噛み合ったお話ができそうだ

政策と施策の違い
首長(くびちょう) ずっと組長 だと思ってた
議員、議会の役割

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

島根県浜田市長の本。作者の提言については是々非々なのですが、市役所の仕事について、簡潔にまとめてあり、市民、あるいは行政と仕事をする人、行政職員たちには一度は読んでほしい入門編としてとても良書だと思いました。
もし首長や議員になりたい人も一読すると良いかと思います。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

著者の久保田さんは現職の市長。
銀行勤めや大学教授を経て、平成25年から地元である島根県浜田市の市長をされているそうです。
地方自治体や地方議会の姿、自治体の財源や役所の施策、果ては首長を目指す方へのアドバイスなどが平易な文体で書かれており、タイトルどおり「役所のしくみ」についてざっくりと理解を深められる一冊。
「うん、あるある」とうなずきながら読み進めていたのですが、災害対応とか自分の業務に当てはまるような内容もあり、少し気分が重くなっちゃった部分も(笑)。
ですが、役所や地方自治についてとても分かりやすく解説されているので、特に中堅どころの公務員さんや、役所と接する機会の多い方には大いにタメになる本だと思います。
かつてはお気楽な仕事とされていた役所勤めですが、あらためて見つめ直すと、なかなか大変なんだな(笑)

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地方都市のトップ、市長が市役所の役割を解説している。
市役所は地方で最大のシンクタンク、という表現は面白いと思った。
やりたいこととできないこと、そもそも使える金が少ないということもあらためて知った。
いわゆるお上がやらなければ鳴らない仕事のうち
地方自治体がやらなければならない仕事は6割。
国がやらなければならない仕事は4割。

日本全体で徴収された税金のうち、
地方自治体が使えるお金は4割。
国が使えるお金は6割。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

メガバンク出身で中小企業経営の学者さんならではの、わかりやすい「役所」解説書。

首長、議員の具体的な年収から、意外に自主財源が少ない市町村財政、ふるさと納税の受け手側の事情など、とてもわかりやすかった。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

島根県浜田市って知ってます?
まぁ、ほとんど知られてない、島根西部のとある過疎の市長さんによる、市町村の現状と、地方自治体の組織と意思決定の構図などを、自らが大学教授から市長に転じて学んだことを体系的にエッセイ的にまとめた本。

公共事業で26年飯食ってきた者として完全なる初見の内容はさすがにないが
「これってこうだよね」と概念として理解していたものを、体系だって、示せるものは数字にて、記載してあるものを見ると非常に分かりやすい。

あとは廃棄物処理に関わる者として、
浜田市のごみ処理施設はクボタ環境、不燃ごみ処理施設は浅野アタカ、と業界ではどちらかというと暗部を飲み込める2大企業が請け負ってるの、
これいかにもの山陰の闇と思ってますが、そのあたりはどうなってくんでしょ。
公共事業評価の仕組みとかも書いてくれたら良かったなぁ…書いたら海の藻屑になるでしょうか…

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

 島根県浜田市長(東大卒、銀行、大学教授を経て市長に就任)が、役所のしくみについて記されています。読んでみると、「地方自治の入門書」として、データを入れて詳細に解説されていることがわかりました。市長にはどのような人がなっているのか(意外と元々役人の方が多い)、役所はどのような仕組みで動いているのか、首長は「くびちょう」と一般に読まれるということとか、新しいことを学ぶことができました。役所の方には、地域のシンクタンク(頭脳集団)として、よりよい地域を築いていってほしいなと思いました。

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

平成の大合併 職員削減
 新規採用を減らす 退職者の1/3を採用 課長70人 新たな行政需要
 →2/3採用、社会人採用  住民100人に対し職員1人では足りない
 解は現場にあり

条例
 議員の1/12の賛成で議会提出 または選挙権者の1/50以上の連署で制定請求可能 
 
平成の大合併 特例で5万人→3万人で市に 村から町は都道府県の条例で
 合併特例債=地方債 事業費の95%の7割が交付税借置 3倍の事業が可能
 
首長 施策予算を作成議会で承認  議会の役割 条例 予算 決算 の決定
 年収1300円前後≒大企業部長、金融支店長、大学教授  
 議員はその4~6割だが兼業が半数 

地方税は4割 国全体の歳出は6割が地方自治体の事業 
 2割不足 →国から地方へ:地方交付税 国庫支出金  地方債 過疎債
 歳出 扶助費(社会保障)、人件費、公債費で半分 建設事業費、補助費、物件費
 市税を増やす
  人口増加、住宅や工場誘致で固定資産税 軽自動車税 たばこ税
  ふるさと納税 小規模事業者の販売ツール 規制により寄付額の5割が得られる
 10年の中期財政計画  公共施設の老朽化
 
首長=選挙で選ばれた政治家 かつ 役所の経営者
なりたい人より、なってほしい人に

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

役所しくみ、まちのしくみ、国のしくみがわかる本。
なぜ県市町村がいまの形になっているのか。とてもわかりやすかったです

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

土日出勤、ミスが許されない環境、それが役所。
要は変われない役所と、変わりたくない役人、かわらせることができない首長。この3者が同時に同じベクトルに向かないと変われないことがよくわかる。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

全然知らなかった。役所の職員さん達が色んな
場面でこれ程までに支えてくださってたなんて
そして予想を遥かにこえてハードワークそう
欲をいえばもう少しエピソードを柔らかく親近感と多少の笑いがある感じならなお良かった
とはいえ、リアル現状と仕事内容がしっかり
わかるという意味でこの本を読めて良かった

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

島根県浜田市長による地方の"役所のしくみ"についての本。文章は平易で具体例も多く大変分かり易い解説本だ。近頃の各地の首長の不祥事を見ると、議会って必要だと思う。定数は、ネットの使えば減らせると思うけどねー。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

地方自治、首長、地方議会、役所のことを知ることができる入門の本。浜田市の事例を色々紹介して、わかりやすいです。
普通の規模の自治体のことがよくわかりました。
自分の住む自治体は、どんな取り組みをしているのかが気なりました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

●政令指定都市
もともとは100万人以上→70万人以上

●予算を提出できるのは首長だけ
地方自治体の政策や施策は、首長や地方議員から提案される、ただ、予算を作成して議会に提出できるのは首長のみ

●多くの地方議会は年4回の定例会議(3の倍数月)
3月に次年度予算を審議、9月に前年度の決算認定
●地方議会の議長は最大会派から選ばれる
●知事の6割が官僚出身(総務、経産、国交)
●租税収入の6割が国税、4割が地方税
●夕張の財政破綻を受けて、地方債は事前協議制へ

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ふるさと納税担当者は、おおみそか、紅白終了前の帰宅が目標。
災害時は防災担当部署は忙しい。防災出前講座は土日にも行われる。
コロナなど緊急事態では臨時業務2動員される。選挙なども。
事務ミスは記者発表で叩かれる。役所の仕事はミスは許されない。
陳情や請願。西岸は憲法に定められた制度。憲法16条。
町村合併で、職員削減した際、民間では希望退職を募るが、自治体では新規採用を減らした。その結果若手が少なくなった。
市職員の適正規模は、住民100人に一人と言われた。人口減で変化。
笑点では、公務員や政治家の仕事ぶりを揶揄するネタが受ける。
飲食店で市職員だとわかると嫌味を言われる。仲間としか飲みに行かない。

地方自治の本旨(憲法92条)=住民自治と団体自治。
都道府県は130年前に現行の形になって、県民意識が根付いた。
明治の大合併で近代化を目指した。戦後復興のために昭和の大合併。地方分権改革のために平成の大合併。
合併特例債で後押し。償還元金の70%が交付税としてもらえた。

政令指定都市は人口70万人以上。20万人以上は中核市。

首長だけが予算案を提出できる。予算の承認は議会。条例は議会に提出権があるが、予算がつかなければ執行できない。
2元代表制と議院内閣制の違い。

自治体の自主財源確保策の筆頭はふるさと納税。
地方交付税で、流出した住民税の75%が補填される。
首長の公約で、10万円給付を約束しても、議会の反対があれば実行できない。ニセの買収のようなもの。

最大の課題は人口減少問題。
ポツンと自治体=通勤機園内に大都市がないため若者の流出が続く。

情報の非対称性=選挙でも同じ。誰がなっても同じ、と思われて投票率が上がらない。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

市の税金収入を増やすためにはどうするのか?

うーん。人口を増やすために引っ越してもらう。
そのために、子育て世代や若者などをターゲットを絞って、その施策を行うと思ってた。それも正解だが、本書に書いてたのが固定資産税を増やすために、個人の住宅建設の推奨や工場誘致。。。。
軽自動車税を増やすために軽自動車の購入促進。。。

なんだろう。そんな方法でよいのだろうか。。。
全然、間違ってはいないが、なんかモヤモヤ。なんでだろう。市民から税金を取ってやろうというの動機が見えているからなのかな?

その他、統計のミスで全国一位を逃してしまうなどと、マイナス面が妙に印象に残ってしまう。
あと市町村の大合併がブームになったのは、国からの融資が大きくお得だったからといった知識が面白く学べた。そして、大合併を行う理由は地方に強い行政基盤を作るためというのも納得。

兵庫県での齋藤知事や沖縄での南城市の古謝市長といった問題で地方政治がなんだか、騒がしい。もっと、勉強して理解したいという今日この頃な気分になりました。

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2025年06月09日

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