あらすじ
20万部突破『暗殺』
15万部突破『下山事件 最後の証言』
で注目!
大藪春彦賞作家・柴田哲孝が放つサイコスリラー警察小説!
歌舞伎町で発生した
外国人女性連続殺人。
刑事と元FBI捜査官が猟奇殺人者の正体を追う!
雨の降る静かな夜に。
眠れない一夜を過ごしたいあなたに。
グロテスクで魅惑的な夢を垣間見たいあなたに。
『生贄』を手にした時、きっとあなたはページを捲る指が止まらなくなる。――柴田哲孝
昨夜の混沌が残る夜明けの新宿歌舞伎町。公園には何かの肉塊を貪るカラスの群れ。
それは――顔を剝ぎ取られた外国人女性のバラバラ死体だった。
だが、これは猟奇的連続殺人の始まりにすぎなかった。
オブジェのように飾られた損壊遺体には「私は自分のためにのみ生きている」との文字が。
繰り返される残忍な犯行。
西新宿署の城島刑事は、元FBI捜査官のプロファイラー、エミコ・クルーニルにに協力を要請する!
『暗殺』で話題の大藪春彦賞作家・柴田哲孝が放つ、狂気の淵で繰り広げられるサイコスリラー警察小説!
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Posted by ブクログ
柴田哲孝『生贄』徳間文庫。
2011年に徳間書店から刊行された『サイコパス』の改題作である。既読であるのは承知の上で、購入した。
『サイコパス』、すなわち本作『生贄』は、エミコ・クルーニルを主人公にした『The Profiler 悪魔は天使の胸の中に』の続編にあたる。どうせ復刊するならば第1作から刊行してくれれば良いのにと思った。全く徳間文庫のやることは理解出来ない。
ついでに言えば、最近の徳間文庫は不誠実である。山田正紀の『囮捜査官』シリーズの第5巻のリブート作を2022年秋に刊行するという触れ込みで、『囮捜査官』シリーズの第1巻から4巻までが復刊されたのだが、2025年5月17日現在、未だにリブート作は刊行されていないのだ。『囮捜査官』シリーズは全巻既読であるにも関わらず、リブート作を楽しみに第1巻から4巻まで購入したのに、何たる仕打ちであろう。
色々と徳間文庫に対する愚痴を書いてしまって申し訳ない。
さて、本作。近年、余りお目にかからなくなった猟奇連続殺人鬼をテーマにした小説である。余りにも出来過ぎのような設定であるのだが、二転三転するストーリーはまあまあ楽しめる。
作中に登場するパトリシア・コーンウェルのノンフィクション『真相 “切り裂きジャック”は誰なのか?』では画家で役者のウォルター・シッカートが切り裂きジャックであると断言している。
歌舞伎町で発生した外国人女性連続殺人事件。
夜明けの新宿歌舞伎町の大久保公園で、何かの肉塊を貪る夥しいカラスの群れが目撃される。よく見ればその肉塊は顔を剥ぎ取られた金髪の外国人女性のバラバラ死体であった。さらに歌舞伎町の廃ビルでオブジェのように飾られた外国人女性の損壊死体が発見され、身体には『私は自分のために生きている』という文言が残されていた。
その文言は切り裂きジャックの正体に迫ったパトリシア・コーンウェルのノンフィクション『真相 “切り裂きジャック”は誰なのか?』にのみ記載されている文言だった。犯人は切り裂きジャックを模倣しているのか……
西新宿署の城島刑事は、元FBI捜査官のプロファイラー、エミコ・クルーニルに捜査協力を要請する。
エミコは付き合っている作家の沖田幸輝が7年前に書いた『サイコパス』という短編が一連の事件と酷似していることに気付く。
本体価格920円
★★★★