【感想・ネタバレ】町内会死者蘇生事件(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

生まれも育ちもここ信津(しなづ)町の、健康(たけやす)、昇太、由佳里は、町を支配する信津寺の住職で、悪辣非道な町内会長の権造を殺害することを決意する。酒に酔わせて風呂に沈めて、大成功!のはずだったのに……。なぜか翌朝、ラジオ体操にピンピン元気な権造が。「誰だよ! せっかく殺したクソジジイを勝手に生き返らせたのは!?」殺人犯が蘇生犯を追う、痛快なユーモアメタミステリーの超傑作、爆誕。

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Posted by ブクログ

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主人公は幼なじみ達と協力して、地元の町を支配する、寺の住職兼悪辣非道な町内会長を殺害する。
だがしかし、翌日になると確かに殺したはずの町内会長が生きていた。いったいなぜ、誰が、どうやって蘇生させたのかを探りながら、どうにかして町内会長を殺せないかと画策していくという内容の特殊なミステリー。

『殺人事件に巻き込まれて走ってる場合ではないメロス』『イデアの再臨』のような笑える場面はなく、全編大真面目である。
蘇生犯の正体はなんとなく想像がついたが、それでもなぜ町内会長を生き返らせたのか、とか、そもそもの蘇生犯の目的、というのが中々に狂っていて良かった。
中盤以降の、蘇生の仕組みを利用した蘇生の応酬は読んでいて楽しかった。
ラストも、キレイに畳まれて終わっており、ハッピーエンドというより、あるべきものがあるべきものに戻ったというような、トゥルーエンドのような終わり方で良し。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定の勝利。特殊設定でのミステリということで西澤保彦さんとか山口雅也『生ける屍の死』を連想した。通常とは逆の「犯人」を追う点が、本人たちが本気であるがゆえに外で見ている分には滑稽で面白い。ロジック、意外な犯人、それしかないと思われる結末とどれをとっても満足でした。他の作品も読んでみたい。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語のきっかけとなった過去の「町内会死者蘇生事件」。その真相を知った時は主人公の母親の異常な執着心に気持ちが悪くなった。個体は同じでも、歩んできた人生は違う。それを無視した母親の行動はどれだけ主人公の心を傷つけたのだろう。
主人公のラストに下した決断がすごく切ない。

五条さんらしいふざけたネーミングセンスも健在で、随所でふふっと笑ってしまった。一方で、物語は殺人と蘇生を繰り返しながら劇的な展開が次々と起こり、最後まで飽きることなく一気に読み進められた。軽妙な雰囲気で進んでいく物語だからこそ、最後に主人公が下した決断の切なさがより強く残った。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャッチコピー?の「誰だよ! せっかく殺したクソジジイを勝手に生き返らせたのは!?」に完全に惹かれて買いました。殺人犯ならぬ蘇生犯!?逆転の設定は最高!

エンタメ系の話かと思いきや、所々の伏線や健康の設定など含めてちゃんとミステリしてましたね。
記憶がなくなったり、蘇生の有効期限など特殊設定が単純なようでミステリを読み解く側からすれば以外と複雑だったな。
初めての作者でしたけど、他にも読んでみたくなりました。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Xの投稿で設定に一目惚れして購入。
特殊設定だけど、スマートウォッチの機能とかスマホの背面タップとか身近なツールも出てきて別次元すぎず読みやすい。

由佳里が蘇生しない段階で蘇生人に気づいたけど、動機には1本取られたなぁ。思い返せば狂気を散らつかせてはいたものの、急ハンドル切られた感じ。面白い。

最後、由佳里と昇太にちょっと違和感。
物語の終わり方としては綺麗だけど、あれだけ結束が強い3人だったのにやけに呆気ないなぁと。

あと他の方の感想見てそれだ!と思ったのが、皆幼い。閉鎖的な町に住んでるからといえばそれまでだけど。

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2025年12月30日

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